スナネコ

スナネコの耳が大きい理由は?体の作りを具体的に紹介!

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スナネコの耳が大きい理由や体の作りを具体的に紹介していきます!

スナネコは中東原産の絶滅危惧種に指定されている猫ですが、その大きさや体の作りという特徴について知らない方も多いのではないでしょうか?

厳しい砂漠という環境で生き抜く為に進化した、体の作りを具体的に見ていきましょう。

また、スナネコのアイデンティティともいえる大きな耳ですが、耳が大きい理由はなにかあるのでしょうか?

それでは、スナネコの耳が大きい理由や体の作りを具体的に見ていきましょう!

 

スナネコの耳が大きい理由は?


スナネコの耳が大きい理由を紹介していきます。

 

スナネコの耳が大きい理由は夜行性だから?

スナネコの生態として、日中は基本的にあまり動かない「夜行性」だといわれています。

確かに砂漠の日中は厳しい暑さなので、行動するには向いていないでしょう。

なので岩の陰になっている穴でゆっくり休み、気温が下がった夜に活動を開始するようです。

個体数が少なくなっていますし、日中は体力温存しているので滅多にお目に掛かれないのです。

周囲が暗くなった夜に活動し始めるスナネコ。

真っ暗な中で活動するのに役立つのが、スナネコの外見的特徴である大きな三角形の耳。

夜間はほとんど視界がゼロなので、この大きな耳で聴きとる僅かな音が頼り。

大きな耳をピンとたて耳を澄まし、まるでパラボラアンテナのように音を集めます。

広大な砂漠でわずかな音に反応できるほど聴覚が優れているといわれており、もし地上に獲物がいれば音をだけを感じ取り、すぐさま確保することが可能。

もっと凄いのは、砂の中にいる獲物がわずかに動く音も聞き逃さないということ。

音だけで砂の中にいても獲物の場所が分かるというのは凄い能力だと思います。

「ここか!」という勢いで獲物めがけて飛び付くところは、可愛いスナネコの姿からは想像できない、まさに野生の猫という感じがします。

 

大きな耳に砂は入らない?

スナネコの大きな尖った耳がかなり特徴的で、それは夜行性であることが大きな理由ということが分かりました。

しかし、これだけ大きな三角形にピンとたった耳に、砂漠の細かい砂が入り込むようなことは起きないのでしょうか?

実は耳の内側に砂漠に適用する仕掛けがあります。

よく見てみると毛がフサフサと生えていることが分かります。

この耳の中の被毛は、砂漠に生きるための体質と言われており、乾燥している砂漠地帯の砂は、サラサラとしていて風に舞ってしまいますが、その砂が耳の中に入るのを防ぐ役割をしているのです。

 

スナネコの体の作りは特殊?


スナネコの体の作りを具体的に紹介していきます!

 

スナネコの体の作りは小ぶり?

スナネコの体の作りとしては、長い毛並みとミニサイズが特徴だと言えるでしょう。

スナネコは成長して大人になっても大きさはミニサイズで、体長は50cmほどにしかなりません。

体重も1.8~3.6kgと他の猫に比べても軽量であることがわかります。

他の猫やネコ科の動物と比べても小さい傾向にあり、生まれた環境では体が大きいほど不利になるという状況がそうさせたのかもしれません。

また、顔の作りとしては、大きな耳が目を引きますが、丸い形の顔で大きな瞳も特徴の一つと言えるでしょう。

スナネコの人気が出たのは、このパッチリとした目が可愛さのポイントだったに違いないですね(笑)

 

砂漠で見つからないよう灰黄色

スナネコの体の模様や色については種類はほとんどありません。

遺伝的要因で体の柄が縞だったり、斑点だったりと模様の表れ方は若干違いがありますが、どのスナネコも毛色は砂漠で見つかりにくい「灰黄色(はいこうしょく)」と呼ばれる色で統一されています。

確かに、砂漠で黒色やグレーだと目立つだけでなく、熱を吸収して暑いですからね・・・

具体的に紹介すると、背中部分が明るい灰色がかった黄色です。

そこには青白い線が走っており、しっぽは先端にいくに従い黒くなっていき、黒い輪っか模様が入っています。

 

至る所が毛に覆われている

上記でも紹介しましたが、耳道に砂が入るのを防ぐため、耳の内側には長い毛が生えているという特徴がありました。

しかし、その砂漠を生き抜く特徴は耳だけに留まりません。

実は足裏にも長い毛が生えており、灼けた砂の上を歩いても火傷をしないようになっているのです。

まるで天然の靴下みたいなものでしょうね!

ずっと砂漠という厳しい環境で生き抜いてきたスナネコが、適応した特徴が随所に見られます。

 

スナネコの牙は鋭利

そもそもスナネコは絶滅危惧種に指定されており、もし野生のスナネコを見つけても、駆け寄って抱き上げることはできません。

ただ、仮に抱き上げようとしてもスナネコは見た目に寄らず、かなり野性味あふれる凶暴もみられるようです。

野生のネコ科動物を保護する活動を行う「Big Cat Rescue」によれば、スナネコは非常にシャイだといわれていますが、時に態度は大きくて、どう猛だと紹介されています(笑)

この時点でペットには全く向かないということが分かります。

もともと野生の動物なので、ペット化した猫と比べると親しみやすくない性質なので、小さくてカワイイからといって侮らないほうがよいそうです。

そんなスナネコが好物に食らいつく姿は、野生味溢れるなかなかワイルドな姿だそうで、その牙はかなり鋭利だそう。

基本的にスナネコは肉食動物ですので、自分で狩りする必要があります。

ちなみに好物は鳥の首の肉みたいです。

 

まとめ


スナネコの耳が大きい理由や体の作りを具体的に紹介してきました。

スナネコの耳が大きい理由は、夜行性で目が見えない環境下でも確実に獲物を捕捉するために、どんな小さな音でも逃さないようにしているからでした。

体の作りも砂漠という厳しい環境を生き抜くために、あらゆる部分が毛でおおわれており、熱い砂の上でも火傷しないように進化していました。

以上、スナネコの耳が大きい理由や体の作りを具体的に紹介でした!