猫の悩み

またたび入りのけりぐるみは子猫は大丈夫?いつから生後何ヶ月から?(危険、安全性)

またたび入りのけりぐるみは子猫は大丈夫?いつから生後何ヶ月から? (危険、安全性)
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またたび入りのけりぐるみは子猫は大丈夫?いつから生後何ヶ月から使えるのか、危険性や安全性について詳しく調査しました!

猫がまたたびを好む事は周知の事実かと思いますが、そもそもなんで好きなのか?ってご存じですか?

今やたくさんのおもちゃや猫グッズにも使われているまたたびが、猫にとってどんな効果を与えているものなのか、実は知らない人も多いと思います!

そこで今回は、またたびの危険性や安全性についても詳しく解説した上で、またたび入りのけりぐるみは子猫に遊ばせても大丈夫なのか?をご紹介していきます!

正しく理解を深めて、またたびを上手に使いこなしてみてくださいね♪

 

猫にまたたびを与える安全性は?危険はないの?

またたび入りのけりぐるみは子猫は大丈夫?いつから生後何ヶ月から? (危険、安全性)

そもそもまたたびって何なのか?というと、冷え性などに効果があるとして、主に人間が使用してきた“薬草”なんです。

人間が使用すると活力が湧いてきたり、疲れが取れたりすると言われていて、長旅につかれた旅人がマタタビを口にしたことで、「又旅をする力が湧いてきた!」ということからこの名がつけられたそう。

そんなまたたびが、猫にもビビッと来た事から、いまではまたたび単体で販売されているだけでなく、おもちゃや様々な猫の嗜好品に使用されています。

 

猫へのまたたびの効果とは?

猫にまたたびを与えると、

  • リラックス作用
  • ストレス解消

といった効果があると言われています。

ただし、猫とまたたびについての研究報告があまりないため科学的な資料がなく、分かっていない部分も多いです。

上記の効果以外にも、食欲増進の効果があるという情報もありますが、これについては確かな根拠はないようです。

またたびに含まれるβ-フェニルエチルアルコールという成分には、よだれを促進する作用があります。

また、またたび好きな猫のご飯にまたたびをかけてあげたら、食欲がない時でもご飯が食べられた!という人も。

このことから食欲増進の効果がささやかれるようになったようですが、またたびは薬ではなく、猫さんにとってはあくまでもリラックス作用、ストレス解消効果のある嗜好品。

食欲がない猫は、体調を崩している可能性もありますし、原因がまたたびで解決できるとは限りませんので、獣医に診せるのが確実ですね。

 

猫がまたたびを好きな理由とは?

猫がまたたびに反応する理由は、マタタビラクトン類(イリドミルメシン、イソイリドミルメシン、ネペタラクトンなどの物質)、アクチニジンなどの、またたびに含まれる成分の影響であると考えられています。

脳の中枢神経を刺激し、軽い麻痺状態に近い状態になると言われています。

これらの成分は、嗅覚やフェロモンを感知するヤブコン器官を通じて、猫の脳へ伝わります。

 

またたびに反応しない猫もいるって本当?

ただし、100%の猫がまたたびに反応するのか?というと、答えはNOです。

とある調査によると、強い反応を示した猫は全体の2割、軽い反応を示した猫は全体の6割、反応を示さなかった猫が2割、という結果だったようです。

特に、発情期を迎えていない(おおよそ生後6ヶ月以内の)子猫はまたたびに反応しないと言われています。

これについては、フェロモンを感知するヤブコン器官の発達と関係している可能性もありそうですね。

子猫を含め、またたびに反応しないからといって異常ではありませんので、安心してくださいね。

 

またたびの安全性と危険性は?

上記をご覧いただいて「脳の中枢神経を刺激し、軽い麻痺状態に…」なんて聞くと、大丈夫なのかちょっと心配になりますよね。

依存性や害も気になる所ですが、またたびには強い常習性や副作用はなく、依存性もありません。

使用から時間が経過するにつれ、通常はすぐに普通の状態に戻りますので、健康な成猫に与える場合は、過剰な心配は不要です。

ただし、猫にまたたびを与える場合の注意点はいくつかありますので、下記をご覧いただいて頭の片隅に置いておきましょう。

 

またたびは種類によって強さに差がある

またたびは、様々な種類が販売されており、ドラッグストアの猫用品コーナーにも、液体タイプや枝タイプは置かれていますよね。

この種類によってまたたびの効果に強弱がありますので、覚えておきましょう。

またたびの効果が強い順に並べると、

  1. 粉末
  2. 液体

となります。

実や葉のタイプは珍しく、あまり見かける事がありませんが、猫の爪とぎなどには粉末タイプのまたたびが付属されているものもありますね。

またたびを与える時は、頻度と共に量や種類も考えて与えるようにしましょう。

 

病気のある猫や妊娠中の猫へは与えない

獣医師の方の中でも、猫にまたたびを与えても大丈夫とされている方は多いですが、中には「てんかんがある猫や、妊娠中の猫での使用は避けるべき」と言われる方もいます。

その理由は、またたびとよく似た反応を示すキャットニップという植物があり、てんかんがある猫や妊娠中の猫への使用は避けたほうがよいとされているから。

キャットニップに含まれているネペタラクトンという成分はまたたびにも含まれているため、キャットニップ同様に、てんかんがある猫や、妊娠中の猫へ与えるのは控えるのが賢明です。

また、呼吸器や心臓系の持病を抱えている猫にとってもまたたびは負担となりますので、与えないようにしましょう。

 

異変が起きたらすぐに病院へ

またたびの効果が強くあらわれた場合に、呼吸困難となるケースがある事が分かっています。

また、猫によっては、

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 過剰な攻撃性

といった異常が現れる場合もあるようです。

こうならないためには、与える頻度や量を適度に調整し、「過度に与えない」ことが大前提。

またたびを与えた後でいつもと違う感じる事があれば、迷わず獣医にかかりましょう。

 

子猫はいつから生後何ヶ月からまたたび入りのけりぐるみを使えるの?

またたび入りのけりぐるみは子猫は大丈夫?いつから生後何ヶ月から? (危険、安全性)

ここまでまたたびについて解説をしてきましたが、猫グッズにはまたたびが使用されているものも増えていますよね。

爪とぎに付属されているものもありますし、今回ご紹介するようにまたたびが入った「けりぐるみ」なんかも発売されています。

けりぐるみは、猫が自分で抱きしめてホールドしつつ、足でキックをして楽しむぬいぐるみの事で、セルフで遊べて大好きな猫が多いグッズ。

飼い主さんの手にしがみついて同じ事をしようとする猫もいると思いますが、結構痛いのでぬいぐるみ相手にしてもらえると助かりますよね(笑)

おもちゃやグッズでまたたびが使われているものは、生後何ヶ月頃から与えて良いのか?について、今回はまたたび入りのけりぐるみを例に見ていきましょう!

(商品によっては適齢期の目安が記載されているものもあると思いますので、購入する際は一度パッケージを確認してみてくださいね。)

 

子猫にまたたびを与えても大丈夫?年齢制限は?

またたびが使用できる年齢制限などは決まっていません。

そのため、子猫だから絶対にまたたびがダメ!という事はありませんが、またたびが子猫の成長にどのような影響を及ぼすか全部が解明されているわけではないことも確かです。

健康状態に影響が有る、無い、は別にしても、人間で例えるとコーヒーは大人はOKですが、子供はNGとする人も多いですよね。

これはコーヒーに含まれるカフェインの影響が大人と子供で異なるためであり、コーヒーを摂取しても子供の健康自体に大きな影響はありませんが、強い興奮作用が働く場合があるからです。

またたびもこれと同様に考えると、子猫に与えるのは避けるのが賢明です。

またたびは、発情期を迎えていない猫には効果が少ないとされていますので、子猫に与えても何ら意味がない可能性もあります。

子猫にまたたびを使用する場合は、早くても身体が成熟してくる生後6ヶ月を過ぎるまで待ち、ほんの少量だけ臭いを嗅がせるくらいから様子を見ていくと安心です。

 

またたび入りのけりぐるみ適齢目安は9ヶ月~1歳以上?

上記でご紹介した、またたびの子猫への影響を踏まえて、またたび入りのけりぐるみを与える場合は、早くても生後6ヶ月を過ぎてからが安心です。

また、成猫になる9ヶ月頃を目安に待たれる方も多く、心配な方は1歳を過ぎる頃まで使わないという方もいるようです。

6ヶ月以内であってもすぐに何か異常が起こると断言されるものではありません。

が、上記でもご紹介した通り、6ヶ月以内の子猫の場合、またたびに反応しない事も多く、せっかく買い与えてもそれほど喜ばない事も考えられます。

またたびが入っていないけりぐるみもありますし、またたびに興味を持ち始めてから買い与えるとして、それまでは他のおもちゃで遊ばせてあげるのが安心ですね♪

 

まとめ

またたび入りのけりぐるみは子猫は大丈夫?いつから生後何ヶ月から? (危険、安全性)

今回は、またたび入りのけりぐるみは子猫は大丈夫?いつから生後何ヶ月から使えるのか、危険性や安全性についてご覧いただきました!

またたび自体はそれほど心配をせずに、猫にストレス解消・リラックスをしてもらえる嗜好品である事がわかりましたね。

ただ、過剰に与える事や頻繁に与える事は、良くない異常をきたす可能性がありますので絶対にやめましょう。

子猫の場合は、絶対にNGという決まりこそないものの、どんな影響があるのか?が分からず不安な部分もあります。

どうしてもまたたび入りのけりぐるみで遊ばせたい場合には、必ず様子を見守って、短時間から徐々に始めていくようにすると良いですね。

愛猫が楽しく遊んでくれるように、正しい知識を持って検討してみてくださいね♪