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メインクーンの平均寿命は何歳?ギネス記録の最高齢についても調査!

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大きな猫として有名なメインクーン。

世界最大の猫としてギネス記録に認定されるほど大きな猫ちゃんですが、実はとても穏やかで優しい性格なんです!

成猫になるまで4~5年ほど要し、子猫の時期を長く楽しめるという特徴から「飼いたい!」という声が後を絶ちませんが、飼うとなると平均寿命が何歳なのか気になりますよね。

猫の大きさと平均寿命は関係ないように思えますが、果たして何歳まで生きてくれるのでしょうか?

そこで今回は『メインクーンの平均寿命は何歳?ギネス記録の最高齢についても調査!』と題しまして、メインクーンの平均寿命やギネス記録の最高齢は何歳なのか調べてみました。

 

メインクーンの平均寿命は何歳?

メインクーンの平均寿命は一体何歳なのでしょうか?

猫全体の平均寿命も調べ、メインクーンの平均寿命と比較してみました。

 

猫の平均寿命

まずは猫全体の平均寿命について見ていこうと思います。

オスとメスそれぞれで若干長さが異なります。

オスの寿命は13.7歳、メスの寿命は14.8歳というように、メスのほうが長生きであるという結果があります。

犬の場合は平均寿命が小型犬よりも大型犬のほうが短命だと言われています。

しかしながら、猫の場合は体の大きさは寿命に関係なく、猫全体で見ると寿命は15歳ほどとなっています。

とはいえ、これから完全室内飼いが普及していくことや、獣医学の進歩、ペットフードの改善といった要素によって伸びることが考えられます。

 

メインクーンの平均寿命

ここからはメインクーンの平均寿命について詳しく見ていきます。

猫の品種ごとの平均寿命については15歳と上記で紹介してきましたが、メインクーンの平均寿命についても12歳から15歳ほどといわれており、猫全体の平均寿命と大差ありません。

もちろん平均年齢はあくまで平均ですので、中には後述しますが15歳以上生きた個体も多く見られています。

メインクーンは、筋肉質で丈夫な品種だと言われていますが、遺伝子疾患の多い品種でもあります。

普段から猫の様子を観察し、少しでも異変に気付いたら病院へ行く、定期的に動物病院で診てもらうことで、病気を早めに発見できるかもしれませんね。

 

メインクーンのギネス記録の最高齢は何歳で死因は?

メインクーンの平均寿命は12歳から15歳ほどですが、その中でも最も長生きした猫ちゃんは何歳なのでしょうか?

メインクーンの最高齢は何歳なのか、ギネス記録に認定されたのか調べてみました。

 

メインクーンのギネス記録最高齢は何歳?

メインクーンの最高齢ギネス記録は調べたものの把握できなかったですが、ギネス認定されていないものの最高齢は31歳だそうです!

日本ではなくイギリスに住んでいたメインクーンだそうで、健康状態にも問題は無く、元気な状態で30歳を迎えました。

ちなみにこの最高齢メインクーンの飼い主が、以前に飼っていた猫も25歳まで生きていたことがあるようで、もともとの飼育環境が良かったのかもしれません。

やはり飼育された環境によって寿命は大きく左右されるようで、この飼い主は猫が長生きするコツを知っていたのかもしれませんね。

 

メインクーンのギネス記録最高齢の死因は?

そんな最高齢メインクーンのラブル君は病気知らずだったそうです。

そんなラブル君の死因は老衰。

ラブルは室内飼いされていまいたが、「外へ出たい」と訴えられた時は外に出していたようです。

しかし、最期はそれっきり家に戻ってくることは無かったのです・・・

やはりネコは死ぬ間際に飼い主のもとを離れるという噂は本当だったようです。

その前からラブル君に死の兆候はあったようで、お気に入りの寝る場所があり、いつものご飯が大好きだったにもかかわらず、その習慣が無くなっていきました。

飼い主はラブル君がそれまで続けていた習慣をやめたことに気がつき、彼の死期が近づいていることを感じていたみたいです。

 

メインクーン最高齢は人間で何歳?

31歳まで生きたメインクーンのラブル君ですが、2018年の5月に30歳の誕生日を迎えたことで、メインクーンだけでなく生存する世界で最も高齢な猫という存在になっていたようです。

ではそのとき人間でいう何歳になっていたのでしょうか?

猫の年齢を人間の年齢に換算すると…

猫の年齢 人間の年齢
1ヶ月 1歳
2ヶ月 3歳
3ヶ月 5歳
6ヶ月 9歳
9ヶ月 13歳
1歳 17歳
1歳6ヶ月 20歳
2歳 23歳
3歳 28歳
4歳 32歳
5歳 36歳
6歳 40歳
7歳 44歳
8歳 48歳
9歳 52歳
10歳 56歳
11歳 60歳
12歳 64歳
13歳 68歳
14歳 72歳
15歳 76歳
16歳 80歳
17歳 84歳
18歳 88歳
19歳 92歳
20歳 96歳
21歳 100歳

猫は1歳6ヶ月で人間の20歳に相当します。

そこから1年、年を取るごとに4歳プラスして計算をしていきます。

そのため、ラブレ君の年齢を人間に換算すると、なんと140歳になっていたことが分かりました!

人間で考えても恐ろしいほど長生きしています(笑)

ちなみに、ギネス記録に認定された猫の最高齢は、なんと38歳3日!

その猫はアメリカテキサス州オースティンで飼われていたクリーム・パフちゃんで、2022年現在も記録は破られていません。

最高齢の猫であるクリーム・パフちゃんを人間の年齢に換算すると、なんと168歳!!

人間の最高齢が女性は122歳、男性が116歳ということを考慮すると、とても長生きな猫ちゃんだったことが分かりますね。

 

メインクーンはなぜ短命と言われる?理由を解説

メインクーンの平均寿命は、猫全体の平均寿命と比べてもそこまで短命とは言えません。

しかし、一般的にメインクーンは寿命が短いと言われています。

なぜ、メインクーンは「短命」「長生きしない」と言われているのでしょうか?

メインクーンが短命だと言われる理由を調べてみました。

 

メインクーンが短命と言われる理由:純血種

猫の平均寿命は15年ほどですが、これは雑種の猫が猫全体の寿命を延ばしていると考えられます。

雑種の猫は純血種に比べ体が丈夫だと言われています。

というのも、雑種の猫は遺伝子の異なる猫が掛け合わさって生まれるので、特定の遺伝子疾患を持ちにくく、病気に強くなる傾向があります。

そのため、雑種猫は比較的寿命が長く、20年近く生きる子も!

一方、純血種であるメインクーンは、品種を確立するために遺伝子が近いもの同士を掛け合わせて作られました。

そのせいで特定の性質が強まり、メインクーンは遺伝子疾患を持ちやすくなってしまいました。

また、長毛種であるメインクーンは他の猫よりも暑さに弱く、熱中症になることも…

さらに、毛づくろいをしたときに少しずつ毛を飲み込み、塊となった毛が胃や腸で様々な症状を起こす毛球症(もうきゅうしょう)になる猫ちゃんも多いようです。

元々雑種の猫のように体が丈夫ではないことに加え、長毛種のデメリットも相まって、寿命が短いと言われるようになったと考えられます。

しかし、他の猫と同じように個体差があるので、一概にメインクーンは寿命が短いというわけではありません。

 

メインクーンが短命と言われる理由:遺伝子疾患

メインクーンは「多発性のう胞腎」や「肥大型心筋症」などの病気になりやすいと言われています。

肥大型心筋症は猫全体の約15%が発症しますが、その中でもメインクーンとラグドールが発症しやすい傾向にあります。

遺伝要因が大きく関係しているようですが、詳しい原因は明らかになっていません。

肥大型心筋症の約77%は無症状のため、少しでも愛猫に異変が現れたら、すぐに動物病院に診てもらいましょう。

肥大型心筋症の原因が明らかになっていない一方で、多発性のう胞腎は常染色体優性遺伝であることが判明しています。

両親どちらかがこの病気を発症している場合、その子供は50%もの確率で発症すると言われています。

こういった原因から、メインクーンは寿命が短いと言われているのでしょう。

 

メインクーンの寿命に関わる病気を紹介

メインクーンの寿命に関わるような病気はどんなものがあるのでしょうか?

後天性の病気と、遺伝性の病気を調べてみました。

 

メインクーンの寿命に関わる後天性の病気

まずは遺伝が関与しない後天性の病気を調べてみました。

 

熱中症

長毛種のメインクーンは、寒さに強く、暑さに弱い品種です。

他の長毛種の猫にも言えることですが、暑すぎると体温が急に上がり、人間と同じ熱中症になることも!

猫は普段口を開けて呼吸をしないのですが、もし、愛猫が口を開けて苦しそうに息をしていたら熱中症を疑いましょう。

また、ヨダレを垂らしていたり、嘔吐や下痢、震えなどの症状が出た場合はすぐにかかりつけの動物病院で診てもらいましょう。

熱中症はひどくなると命に関わりますので、症状に気付いたときにすぐに対処することが大事。

予防として外出時もエアコンをつけたり、いつでも冷たい水を飲めるようにし、予防を徹底するといいでしょう。

 

毛球症

ふわふわとした長い毛が可愛らしいメインクーンですが、その毛が病気の原因になることも!

毛づくろいの時に毛を飲み込んでしまうと胃や腸に毛が溜まり、球体になって胃や腸を塞ぎ、毛球症になります。

日頃からブラッシングをしていればある程度防げる病気ですが、毛が生え変わる換毛期は要注意!

換毛期はいつもよりこまめにブラッシングをしたり、シャンプーをしてケアをしてあげましょう。

毛球症になってしまったら毛玉除去剤を使用しますが、それでもよくならない時は外科手術になることも…

そうならないためにも、メインクーンは普段の毛のお手入れが重要です。

 

メインクーンの寿命に関わる遺伝性の病気

次は遺伝性の病気を紹介します。

 

肥大性心筋症

肥大性心筋症は遺伝性の病気だと言われていますが、詳しい原因は解明されていません。

メスよりオスの方が発症しやすく、中年期から老年期にかけて発症すると言われています。

無症状なことが多いですが、呼吸が荒い、苦しそう、後ろ足を痛がるときは肥大性心筋症を疑ってください。

 

多発性のう胞腎

多発性のう胞腎は、腎臓に水の溜まった袋が出来る病気で、多飲多尿、食欲不振、痩せるなどの症状が現れます。

老年期の猫ちゃんに発症することが多いので、少しでも異常を感じたら病院に連れて行きましょう。

 

股関節異形成症

股関節異形成症はメインクーンに限らず、大型の猫であれば発症する可能性が高い病気です。

腰の関節が変形するため、痛みが出て、次第に歩けなくなります。

歩き方がおかしい、痛がっている、等の症状が見られたらすぐに病院でみてもらいましょう。

 

脊髄性筋萎縮症

脊髄性筋萎縮症は生後3、4ヶ月頃に発症します。

脊髄の神経が消えるため筋力が低下し、次第に歩けなくなってしまいます。

5ヶ月になっても歩き方がおかしい、ジャンプをしない、元気よく遊ばない場合は、脊髄性筋萎縮症の可能性があります。

 

メインクーンの寿命を伸ばす方法

では、メインクーンの寿命を延ばすためにはどんなことをすればいいのでしょうか?

寿命を延ばすために飼い主の我々が出来ることを調べてみました。

 

食事管理

メインクーンを長生きさせるには、食事管理が重要です。

大人になるまでは4~5年ほど掛かると言われており、成長期には高タンパク高カロリーの食事を与えていきましょう。

メインクーンは平均寿命以上に生きることが多いので、他の猫種と比較しても長生きする種類と言えるでしょう。

メインクーンがどれだけ長生きできるかは、飼い主のお世話などが重要。

成長期で沢山ご飯を食べていたからと言って、成長期を過ぎても同じ量の餌だと肥満になってしまいます。

 

ブラッシング

メインクーンは長毛種なので、ブラッシングをしないと毛球症になってしまいます。

出来るだけ毎日ブラッシングをし、毛を飲み込み過ぎないように予防するといいでしょう。

また、夏の熱中症対策や、換毛期の毛球症予防として、サマーカットにしてあげるのも一つの方法です。

 

外飼いはしない

メインクーンに限らず、猫の外飼いはおすすめできません。

猫にとって外は刺激にあふれていて魅力的ですが、それと同時に危険と隣り合わせでもあります。

飼い主の知らないところで交通事故にあっていたという話も聞きますし、捨て猫として保健所で保護されることも珍しくありません。

また、一般的にメインクーンは知能が高いとされ、一人で窓の開け閉めが出来る子もいるんだとか…

脱走できないように網戸や窓はロックできるようにしましょう。

 

定期検診を受ける

犬に比べ、猫はあまり表情を表に出しません。

そのため、病気やケガ、体調不良があっても、すぐに異変に気付けないことも…

普段から猫の様子をチェックし、少しでも異変がみられたらすぐにかかりつけの動物病院で診てもらいましょう。

知らないうちに病気になっていたということがないように、1年に1回は定期的に検診を受けてください。

老年期の猫ちゃんは1年に2回受診し、病気の早期発見に努めましょう。

 

まとめ

メインクーンの平均寿命は何歳かギネス記録の最高齢についても調査してきました。

メインクーンの平均寿命は他の猫種と比べても、それほど差異は無いようです。

犬のように大型になるほど寿命が短くなるというような兆候もなく、15年くらいは生きるとのことでした。

メインクーンのギネス記録による最高齢については、イギリスのラブル君が認定されていないものの最高齢ではないかという結論になりました。

以上、メインクーンの平均寿命は何歳かギネス記録の最高齢についても調査でした。