子猫に与えるミルクの1日の量は何mlくらいなのか?何時間おきに何ヶ月頃まであげるのか?といった目安についてご紹介していきます!
生まれたばかりの手の平に乗ってしまうくらい小さな子猫を前にした時、一番気を使うのが、ミルクを与える時ではないでしょうか。
母猫がそばにいてくれればその心配はありませんが、人の手で子猫を育てる場合、人間の赤ちゃんを育てるのと同様に、ミルクを数時間置きに与えなければいけません。
ただ、どのくらいあげたらいいの?と、初めて経験される方にとって、ミルクの量や回数は難問ですよね!
そこで今回は、子猫に与えるミルクの量や回数の目安についてご紹介をしていきます!
あくまでも目安であり、個体差もありますので、子猫の様子を観察しつつお世話をしていきましょう♪
子猫にミルクは1日の量は何ml?何時間おきに与えるのか目安を紹介!
初めて子猫にミルクを与える際は、どのくらい与えれば良いのかわからないという方も多いと思います。
その場合は、与えるミルクの缶や箱などのパッケージに目安量が書かれていますので、その量を守って与えるようにしてみてください。
与えすぎは肥満の原因に、足りない場合は栄養失調の他、不眠などの原因となる場合があります。
下記では与えるミルクの量の目安もご紹介していますが、あくまでも目安であり、これが絶対というわけではありませんので、子猫の様子を見て調整してあげるようにしましょう。
子猫によっては、たくさん飲む子、小食な子、ミルクが好きな子とそうでない子がいます。
あげるミルクのメーカーによっても飲む量が変わる場合がありますし、その時の機嫌やコンディションによっても飲みの良さが変わるので、飼い主さんは頭を悩ませてしまう人も多いんです。
体重の増加状況を見つつ、健康状態に不安がある場合には、遠慮せずに獣医さんを頼ってくださいね。
子猫に与える1日のミルク量と回数の目安
生後日齢 | ミルクの回数/日 | 一回あたりの量 |
生後1~7日目 | 6~8回 | 5~10ccずつ |
生後8~14日目 | 4~8回 | 5~15ccずつ |
生後15~21日目 | 4~6回 | 5cc~飲めるだけ(欲しがるだけ) |
生後22~1ヶ月 | 徐々に減らしていく・離乳食を与えてから飲ませるようにする |
生後1週(1~7日)
生後間もなくの子猫は身体が小さく、ミルクを1度にたくさん飲むことができません。
そのためすぐにお腹を空かせてしまうため、約3時間おきの授乳が必要です。
(子猫によっては2時間程度でおなかが空いて目が覚める子もいますので、子猫の様子を見て調整してあげてくださいね。)
ミルクをちゃんと飲めている場合は、哺乳瓶やシリンジから口を外したらおなかがいっぱいになった合図です。
生後2週(8~14日)
ミルクを飲める量が多くなってきたら、授乳の間隔が少しずつ長くなっていきます。
今まで3時間間隔で与えていた子も、4~5時間間隔と長くなっていきますが、体重が順調に増えていけば問題ありませんので、ご安心ください。
ただし、1回あたりの哺乳量が増えないようであれば、栄養面や水分補給の心配がありますので、回数は引き続き多めにしてあげましょう。
生後3週(15~21日)
よちよちと動き回れるようになり、寝ているだけの生活から、活動時間も増えていきます。
ミルクも飲める量が増えていきますので、様子を見て、お腹いっぱいになるまで飲ませてあげましょう。
このころになると、徐々に歯が生え始める子猫もいますので、哺乳瓶の先を噛み切らないように注意深く見守ってあげてください。
お皿からの方が上手にミルクを飲める子猫もいますので、哺乳瓶が難しい場合には試してみてくださいね。
生後4週(22~30日)
歯が生えそろってくるこの時期から、離乳食を少しずつ進めていきましょう。
最初の離乳食はミルクと混ぜてあげると移行がスムーズにいきやすいです。
慣れてきたら離乳食を優先的に与え、離乳食から栄養を補っていきます。
ミルクを与える場合は、先に離乳食を与え、足りない分を与えるようにしてくださいね。
ミルクが足りているか見分けるポイントは?
与えているミルクの量が、足りているのか?むしろ与えすぎ?と不安に感じている方は多いと思います。
その際は、毎日子猫の体重を測ってチェックするのがおすすめ。
子猫は順調に成長していると、1日に5~10gほど体重が増加します。
体重増加が5g未満の場合、もしくは大幅に増えすぎている場合はミルクの量で調整してみてください。
他にも、子猫の機嫌をチェックするのも重要です。
例えば、全然寝ないでミャーミャーと鳴き続ける場合にはミルクが足りず、お腹がいっぱいになっていない可能性があります。
お腹いっぱいで満足している子猫はスヤスヤと寝続ける事が多いですので、そのあたりも注目してみてくださいね。
子猫のミルクは何ヶ月まであげるべき?やめるタイミングは?
子猫の成長はとても早く、上記した通り、生後3週間頃から徐々に乳歯が生え始め、約1ヶ月が経つ頃には生え揃う子が多いです。
乳歯が生え始めたら離乳食を始めるタイミングとして、少しずつ離乳食を与えてみましょう。
離乳食を始めてからのミルクの与え方は?
それまで液体のみで成長してきた子猫が、初めて個体を食べる事は、想像以上に難しい事です。
そのため、離乳食を始めてすぐに食べてくれる子と、拒否する子がいますので、離乳食は焦らずゆっくり進めていくようにしましょう。
離乳食を食べてくれるようになってきたら、徐々に離乳食の量を増やしていき、その分ミルクを減らしていきます。
離乳食を食べた後にミルクを与えようとした時に、離乳食でお腹いっぱいになっていればミルクを飲まなくなります。
これが、しっかり食べられるようになった=ミルク卒業のタイミングとなります。
離乳食の開始~ミルクの卒業までは、日数でいうと大体1週間~10日程度が目安となります。
ミルクは栄養満点の分、いつまでも与え続けてしまうと子猫が肥満になってしまう原因となりますので、遅くても生後2か月頃までには卒乳が完了するのが理想です。
ミルクから離乳食に切り替えていく時のコツは?
上記でもご紹介した通り、突然固形物を与えられても、すぐには食べられない子猫も多いです。
その場合は、
- 離乳食にミルクをかける(液体or粉のまま)
- ミルクの中に少量の離乳食を混ぜてお皿で与える
- 少量の離乳食を指につけてなめさせるように与える
など食べやすくなる工夫をしてあげましょう。
離乳食を与える際は、急にたくさんの量を食べさせたり、色々な種類を与えるのはNGです。
下痢をしてしまったりアレルギーを起こしてしまう場合もありますので、たくさん食べたがる子であっても、量は少しずつから、徐々に増やしていくようにしましょう。
子猫のミルクの量や回数に関するO&A!
ここでは、子猫のミルクの量や回数について、よくある疑問や解決方法をまとめてご紹介していきますので、参考にしてみてくださいね♪
子猫がミルクを飲まない
子猫がミルクを飲んでくれないと、心配になりますよね。
そんな時は下記を一つずつチェックしてみてください。
- ミルクを飲みたがっているかを確認する
- ミルクをあげる前に排泄をする
- 体温・室温は適温かを確認する
- 哺乳瓶(乳首の形状やミルクの出る量)が子猫にあっているかを確認する
- スポイトを使って数滴ずつ与えてみる
- ミルクのメーカーやブランドを変えてみる
- ミルクの温度を確認する
- ミルクをあげる時の体勢が飲みやすい体勢かを見直す
意外と多いのが、「お腹が空いていない」「眠い」という理由でミルクを飲んでくれないケースです。
上記でご紹介した回数はあくまでも目安であり、お腹が空いていない子や眠い子に、無理やり2~3時間間隔で与える必要はありません。
子猫が目を覚ましてミルクを欲しがっているタイミングで与えるようにしましょう。
子猫は非常にデリケートであり、環境や状況によってもゆっくり思う存分ミルクを飲めない状態となります。
子猫が安心して飲めるか周囲の環境にも、気を配ってみてくださいね。
ミルクの適温は?
適温は人肌程度(37~38℃くらい)です。
哺乳瓶にミルクを調乳したら、手の甲や、腕の内側に1滴程度垂らして、熱くないかを確認してから与えましょう。
与える子猫の数が多すぎて、途中で冷めてしまう可能性がある場合は、少量ずつ作るか、少し熱めに作って自然に冷まします。
熱すぎた時に哺乳瓶の外から水で冷ましたり、湯煎で温める事もできますので、ボウルなどを使って対応してくださいね。
哺乳瓶から出るミルクの適量は?
哺乳瓶の乳首の穴が大きすぎて、たくさんの量が出すぎてしまう場合、子猫はその量を飲み込む事ができず吐き出してしまったり、鼻から出てきたり、場合によっては気管に入り肺炎となる原因になります。
逆にあまりにも穴が小さくなかなかミルクが出てこない場合にも、子猫が吸って飲む事ができないまま、吸い疲れてしまいます。
哺乳瓶の乳首の穴から出るミルクの量の適量は、哺乳瓶を逆さまにした時にポタリと一滴落ちるくらい。
買ってきた哺乳瓶を始めて使う場合などには、乳首の穴の大きさを調整し、ミルクの出具合も必ずチェックしてくださいね。
ずっと寝ていてミルクの回数が少ない
上記でご紹介した1日の回数の目安と比べて、ミルクを飲む回数が少ないと悩んでいる方もいると思います。
中には、スヤスヤと寝続けて、放っておくと4~5時間寝続けちゃう子猫もいますよね。
そんな時は、
- 飲む量
- 体重の増加
をチェックしてみてください。
1回にまとめてたくさんの量を飲むことができる子猫は、まとめて飲んで、その分長時間スヤスヤと眠ります。
体重は、順調に成長していると1日に5~10gほど体重が増加しますので、大体この基準に当てはまっていれば問題ありません。
寝ている子猫を無理に起こして、ミルクを与える必要はありません。
(無理やり起こしても、ミルクを欲しがらず飲んでくれない場合がほとんどです)
ただし、生後14日頃までは8時間以上ミルクを飲まずにいると低血糖を起こす心配があります。
8時間以上寝続けてしまう場合や、1回あたりの授乳量が少なかった時には、タイミングを見て飲ませてあげてくださいね!
まとめ
今回は、子猫に与えるミルクの量や回数の目安についてご紹介してきました。
人間の赤ちゃんを育てるのと同様に、昼夜問わず数時間置きの授乳が必要になるので、お世話をする飼い主さんとしても体力が必要になりますね。
ただ、子猫の成長は驚くほど早く、そんな手のかかる時期はあっという間に過ぎ去ります。
あなたの手からミルクを飲んでくれる愛おしい瞬間も一瞬ですので、カワイイ子猫の姿を目に焼き付けながら、頑張ってお世話してあげましょう♪