猫の悩み

生後2ヶ月の子猫ご飯少ししか食べない時の原因は?対処法の詳しくご紹介

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コロナ禍で自宅待機が叫ばれる中、新たに猫ちゃんをお迎えしたという方も多いのではないでしょうか?

ペットショップから子猫をお迎えした方であれば、丁度生後2ヶ月くらい。

子猫はまだよちよち歩きで、短い手足を頑張って動かして精一杯遊んでいる姿が本当に可愛いんですよね!!

しかしそんな癒しの時間も束の間、「あれ、ご飯少ししか食べないの・・・?」と悩まれている方が多数いらっしゃるようなんです!

普通、子猫と言われたらご飯をいっぱい食べるイメージがありますが、せっかくお迎えした子猫がご飯を食べない時はどこか体調が悪いのかと不安になってしまいますよね・・・。

ということで今回は、「生後2ヶ月の子猫ご飯少ししか食べない時の原因は?対処法の詳しくご紹介」と題して、子猫がご飯を少ししか食べないときの対処法を解説していきます。

ご飯を食べない原因についてもご紹介していますので、ぜひ一度ご覧くださいね!

それでは見ていきましょう!

 

生後2ヶ月の子猫がご飯少ししか食べない原因は?


人間でも動物でも、子供ならご飯をモリモリ食べて大きくなる・・・というイメージがありますよね。

子猫にもついそんなイメージを当てはめてしまうのですが、調べてみると生後2ヶ月の子猫があまりご飯を食べない場合もあるようなんです。

筆者宅の猫も、その頃に自宅にお迎えしたのですが、その翌日にご飯を吐いてしまい本当に心配でした。

病院に行った結果、何事もなかったのでよかったのですが、子猫がご飯を受け付けない場合はかなり不安になってしまいますよね。

食欲がなくなる理由を調べたところ、以下のような原因があるかもしれないそうです。

  • 胃腸の機能が発達しきれていない
  • 猫風邪を引いている
  • 味に飽きた
  • 環境の変化
  • 異物を誤飲した
  • ワクチン接種後の副作用

一つ一つ詳しくご説明していきますね。

 

【子猫がご飯を食べない理由】胃腸機能が未完成

子猫がご飯を食べない理由として考えられるのが、胃腸機能が発達しきれていないことです。

生後1〜2ヶ月の期間は、子猫が乳離れをする期間。

ミルクだけを飲んで過ごしていた子猫が、やっと固形のフードを食べ始める時期なのです。

ミルクから固形物を食べ始める移行期ということは、まだ胃腸の機能が発達しきれていないということ。

出されたご飯を食べ切るには、まだまだ胃が小さいことがあります。

また、そもそも固形のフードを食べ慣れておらず、食べにくいと感じている場合も。

子猫がご飯を少ししか食べない場合や、そもそも食べようとしない場合は、固形のフードにこだわらずミルクをもう一度与えるのも手段の一つ。

また、人肌のお湯で固形のフードをふやかしたり、そこにミルクを混ぜてみることで食べやすくなり、フードを受け付けてくれるようになることもあります!

我が家の猫は、最初は固形のフード3gからスタートして、お湯でふやかし、ミルクと混ぜて出していました。

数日ごとに1gずつ固形フードを増やしていき、ミルクを一缶飲み切るまではずっとふやかしていましたね。

猫なのでちょっとしたストレスで吐くことはありますが、毎日よく食べてくれていましたよ!

もし子猫がご飯をあまり食べないようであれば、こうした方法もぜひ試してみてくださいね!

 

【子猫がご飯を食べない理由】猫風邪を引きやすい

生後2ヶ月はミルクから固形フードに変わる時期でもあるのですが、実は母親からの免疫(移行抗体)の効果が切れてしまうタイミングでもあります。

子猫は母親からの母乳を飲むことで抗体をもらい、感染症に対する免疫をつけているのですが、この免疫機能は実は2、3ヶ月しか持続しないのです。

そのため、子猫が風邪を引いてしまう心配が高くなっています。

そして鼻詰まりや腹痛を引き起こすことで、あまり食べたがらなくなっているのかもしれません。

鼻詰まりをするとフードの香りを感じることが難しくなりますし、咳やくしゃみ、腹痛などで食べるのがしんどい・・・というような場合もあります。

風邪の症状が出ていないか、便の様子はどうか(軟便になっていないか)などを確認し、心配事があればすぐに獣医さんにみてもらうようにしましょうね。

 

【子猫がご飯を食べない理由】味に飽きた

単純に味に飽きてしまった可能性も考えられます。

人間でも同じものを食べ続けると、他の物を食べたいなと思いますよね。

子猫が同じご飯に飽きてしまったと感じたときは、ぜひ、違う種類のご飯を与えてみてください。

生後6ヶ月までに食べたことのない味や食感を成猫になってから拒絶する『ネオフォビア現象』を避けるためにも、数種類のご飯をローテーションで与えるのがおすすめです。

その際は、ウェットフードや固形のフードなど、食感の異なるご飯をあげてください。

また、普段食べ慣れているものに新しいご飯を少量ずつ混ぜて与えると、子猫も慣れてくれますよ。

頻繁にご飯を変えていると猫がわがままになるかも…と心配する方もいるでしょうが、色々な種類のご飯を与えることは猫にとって良いことだと考えられています。

新しいご飯を食べて嘔吐や下痢などの体調不良を起こした場合は、今まで食べていたものに戻してあげてください。

 

【子猫がご飯を食べない理由】環境の変化

環境の変化も理由の一つとして挙げられます。

保護施設やペットショップ、知人宅から自宅へ連れてきた時は、猫は初めて見る光景に驚き、緊張や興奮を覚えるでしょう。

特に、お迎えできたからといって子猫をジロジロ見たり、触ろうとすると猫は警戒してしまいます。

お迎えしたばかりの子猫がご飯を食べてくれない、もしくは少ししか食べてくれない場合は、大きめのケージに子猫とご飯が入った容器を入れ、バスタオルや毛布で覆ってみてください。

外界と遮断された状態だと落ち着きを取り戻し、ご飯を食べてくれるかもしれません。

また、野良猫を拾った場合は、子猫が人間に慣れておらず、警戒心をむき出しにすることも。

甘えん坊で子猫が飼い主さんに寄ってくるようであれば問題ありませんが、お迎えしてすぐは一人で落ち着ける環境を整えてあげるといいでしょう。

 

【子猫がご飯を食べない理由】異物を誤飲した

人間の子どもと同じように、子猫もいろいろなものに興味津々でなんでも口にいれます。

飼い主さんが気が付かないうちにあらゆる場所に潜り込み、想像もしないものまで噛んでしまうこともしばしば。

そうやって遊んでいるうちに思わず飲み込んでしまうんですよね。

ウンチになって出てきてくれれば安心ですが、稀に食道や胃に引っかかって内臓を傷つけてしまうことも。

喉や食道に傷がついたときは痛がってご飯を食べてくれなくなりますし、胃や腸に引っかかっているときは便秘になる場合もあります。

誤飲した可能性があるときは直ちにかかりつけ医に相談しましょう。

 

【子猫がご飯を食べない理由】ワクチン接種後の副作用

通常、子猫は生後6週~8週頃、その後1か月後、さらに4か月後と、計3回のワクチン接種が推奨されています。

3回目のワクチン接種の有無は病院によりますが、1歳になるまでに最低2回のワクチン接種を済ませます。

ここで注意したいのが、人間と同じで猫もワクチンの接種後は副作用が出るということ。

副作用はワクチンの種類にもよりますが、けいれんや嘔吐、食欲不振や軽いむくみなど様々です。

明らかに体調が悪そうであれば「ワクチンの副作用だ!」と判断できますが、軽いむくみや食欲不振の場合は判断が難しいですよね。

ワクチンを打った日にご飯を食べてくれなくなった時は、まずはワクチンの副作用を疑いましょう。

けいれんや激しい嘔吐のような重度の副作用でなければ少し様子を見て、改善しないようであれば獣医さんに診てもらいましょう。

 

生後2ヶ月の子猫ご飯少ししか食べない場合の対処法を紹介


子猫がご飯を食べてくれない理由や原因はいつくかあることが分かりました。

では、実際に子猫がご飯を少ししか食べない場合はどのように対処すればいいのでしょうか?

ここからは子猫がご飯を食べてくれなくなった場合の対処法を紹介します。

 

【子猫がご飯を食べない時の対処法】環境や容器を変えてみる

前述したように、お迎えしたばかりの子猫がご飯を食べない場合は、環境が変わって警戒している可能性があります。

落ち着いて食べられるように、静かな場所に移動させてみてください。

特に、多頭飼いで先住猫がいたり、他の動物を飼っている場合は、一人になれる部屋や環境を作ってあげることも大切です。

また、ご飯を入れる容器を変えてみるのも一つの手です。

容器が深くて最後まで食べられない、高さがあって食べづらい可能性もあるので、子猫の体に合った容器を用意してあげましょう。

その際、他の猫が使っていた容器を使うと、警戒して食べてくれなくなることもあるので注意が必要です。

 

【子猫がご飯を食べない時の対処法】いつもと違うご飯を与えてみる

ご飯が気に入らないのか、それとも体調不良が理由で食べたくないのか、原因を見極めることは難しいと思います。

まずは子猫用のおやつや嗜好性の高いウェットフードなどを与え、これまでのご飯が気に入らないのか、体調不良で食べれないのか理由を確認しましょう。

しっかり食べるのであればいつものご飯が気に入らない、味に飽きた可能性があります。

ご飯を変えても食べない場合は、体調不良が原因の可能性もあるので、かかりつけ医で診てもらってください。

 

生後2ヶ月の子猫のご飯の正しい量・回数は?


子猫がご飯を少ししか食べてくれない理由はいくつかありますが、どのように与えるのが正しいのでしょうか?

まず、量や回数についてご紹介する前に、ご飯選びについて最初にお伝えしておきますね。

子猫は成長期ですからカロリーと栄養をたくさん取る必要があります。

そのため、「総合栄養食」と書かれた子猫用のフード(一般的にカリカリと呼んだりもしますね。)をあげてください。

原材料や成分表などがきちんと記載されているものだとなお安心です。

カリカリは保管がしやすく保存も効き、カロリーがやや抑え目なのがポイント。

ご飯にはウェットフードと言ってトロトロで水分が多く含まれているものもあり、これを与えるかどうかは子猫の好みや食べ具合によるところもあります。

ウェットフードは香りがよく嗜好性も高いですし、水分の摂取もできて一石二鳥なので、カリカリはあまり食べてくれないというような場合にはウェットフードを与えたり、カリカリと混ぜたりしてあげることもありますね!

猫は、6ヶ月頃までに食べたものを好んで食べるという傾向がありますので、小さい頃にできるだけたくさんの種類のご飯を経験させてあげるといいでしょう。

大人になってから好き嫌いが激しいと、災害時や病気の時などで好きなご飯を選ぶことができない場合に困ってしまうことがあるんです。

小さい頃から慣らしておくと◎!

 

子猫のご飯の正しい量は製品ごとに違う!

肝心の量についてですが、これは与えるご飯によって異なってきます。

ご飯のパッケージに体重ごとの推奨量が記載されていますので、まずはそれに従って与えてみましょう。

ただし、これはあくまでも参考としての数値なので、子猫の体重の変化や食いつきなどによって減らしたり増やしたりしなければなりません。

子猫はとにかく栄養をたくさん取らなければいけませんから、ダイエットをすることは基本無いと考えていいでしょう。

それでも体型や体重が気になる場合は、獣医さんと相談しながらご飯の量を変えてみてください。

獣医さんはご飯選びについても相談に乗ってもらえますし、診察の際に「これくらいまでなら太ってもOK」というように見極めてくれる場合もありますので悩んだら積極的に話を聞いてみてもいいかもしれません!

 

子猫のご飯の正しい回数は成長具合をチェック!

子猫のご飯を食べる回数は1日に3回から4回、大人になるにつれて回数は2回ほどになるとされています。

しかし、基本猫は少ない量をこまめに分けて食べることをする動物ですので、出されたご飯を一度で食べ切らない場合もあります。

ただ、食いしん坊な猫ちゃんは、出されたご飯を全て食べ切ってしまい次のご飯まで空腹に耐えられないことも。

そうなると飼い主さんにご飯の要求をし続けてしまい、飼い主さんも気が気でなくなりますよね。

そういった子にはこまめに回数を分けて少しずつ与えて、空腹の時間帯をなるべく無くすような工夫も必要です。

筆者宅の猫は、生後2ヶ月でお迎えした当時から2歳になった現在まで1日3回のご飯をキープしています。

置き餌はよくないとされているので、できるだけこまめにあげるようにしているんです。

それでも大きな問題はありませんから、猫ちゃんに応じて臨機応変に対応していくのがベストですね。

 

まとめ


今回は生後2ヶ月の子猫がご飯を少ししか食べない時の原因や対処法、正しいご飯の量・回数などについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

せっかくお迎えした子猫が「少ししか食べない・・・」と不安になっていらっしゃった方の参考になったのではないでしょうか。

ご飯を受け付けない理由はさまざまなことが考えられますので、はっきりとした原因がわからないのであれば一度獣医さんに相談してみるのがいいかもしれませんね。

量や回数についても、これまた猫ちゃん次第というところが非常に大きいのですが、基本は製品のパッケージに従って与えるところから始めてみましょう!

愛猫のご飯の食べ方をしっかりと観察して、健康な生活を送れるようにしてあげてくださいね!

以上、「生後2ヶ月の子猫ご飯少ししか食べない時の原因は?対処法の詳しくご紹介」でした。