猫の悩み

猫シャンプー後に舐めると下痢になる?元気ない原因も紹介

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猫ちゃんを飼っている方の中には「お風呂に入れたほうがいいの?」と疑問に思っている方が多いのではないでしょうか。

実は筆者も昔はその一人でした。

しかしながら、長毛種であったり太っていたり、また病気や高齢の猫ちゃんはセルフグルーミングを完璧にしきれず、被毛に汚れが残ってしまうことがあるんです。

そのため、これらの条件に当てはまる猫ちゃんはお風呂に入り、シャンプーで汚れを落とすことが推奨されています。

しかし、いくら猫用のシャンプーを使っているからといっても気になるのはその成分。

どうやらネットには「シャンプー後に舐めると下痢になる」という噂があるようなんです。

万が一そうなってからでは遅い!

ということで、猫ちゃんがシャンプー後に自身を舐めることで本当に下痢になってしまうのか?という疑問について調査してみましたよ!

もしシャンプー後に猫ちゃんが元気ないように見えた時の原因と対処法についてもお伝えしていきますので、「うちの子お風呂の後は元気ないように見える・・・」と、心当たりのある方はぜひ最後までご覧になってみてくださいね!

 

猫はシャンプー後に舐めると下痢になる?


まず、猫がシャンプー後にセルフグルーミングをすることで下痢になるかどうかについてですが、これはシャンプーのせいではないでしょう。

しっかりと猫用シャンプーには猫ちゃんの身体の害となるものが含まれていることはあり得ません。

そのため、たとえ入浴中であっても、猫ちゃんがシャンプーを舐めてしまったことで起こる健康被害は無いといえます。

それではなぜ猫ちゃんは下痢をしてしまうのでしょうか。

 

猫はシャンプーがストレスで下痢になる?

猫ちゃんが下痢をする原因としては、食事や寄生虫、ウイルスなどが考えられますが、さらにもう一つの要因となるものがあります。

それは「ストレス」です。

猫ちゃんはストレスに大変弱い動物で、たとえば飼い主に構ってもらえなかったり、人見知りの猫がいる家庭にお客さんを招待したり、怖がりの猫の近くで大きな音を立てたりといったことで、ストレスが段々と溜まっていきます。

そしてそのストレスが身体的不調となって現れたのが、たまたま下痢だったということ。

それでは、本来水嫌いな猫ちゃんがお風呂に入るというストレスはどれほど大きいか想像がつくでしょうか?

猫ちゃんが水嫌いなのは、イエネコの祖先が「リビアヤマネコ」という種類の猫で砂漠に住んでいる種族だったからです。

個人の好き嫌いではなく「本能レベル」で水を嫌がる猫ちゃんにとって、お風呂がどれだけ負担になるかどうかは想像に難くありませんよね。

シャンプー後に下痢をしてしまうということは、おそらくお風呂に入ることがとんでもないストレスになっていることが考えられます。

 

猫が下痢をした時はどうすべき?

それでは、実際に猫ちゃんが下痢をしてしまった時にどうすべきかということをご説明していきますね。

もし猫ちゃんが下痢をしたときに注意してチェックしていただきたいのは、その後の猫ちゃんの振る舞いです。

チェックポイントを下にまとめてみました。

  • 元気はあるか?
  • 食欲はあるか?
  • 嘔吐など他の症状はないか?
  • お腹を気にしていないか?
  • 下痢を繰り返していないか?

もし1回下痢をしてしまっても、その後元気で食欲もあり、いつもと同じようにしているようなら様子を見てOK。

しかし、元気がなくぐったりしていたり、嘔吐してしまったり、二回三回と下痢を繰り返してしまったりするようであれば直ちに病院へ行きましょう。

そのような場合ですと、ストレス以外にも大きな病気が潜んでいることが考えられます。

また、一回の下痢でも血が混じっていたり、粘液がたくさん出てしまっていたりする場合は様子を見ずに病院へ!!

もし病院へ行くときに獣医さんからの問診にスムーズに受け答えできるよう、普段から便の色や一日の回数、気張っている時の様子などはきちんと把握しておきたいところ。

 

猫がシャンプー後に元気ない原因は?


ネットを見ていると、入浴後の猫が元気がないというお悩みがたくさんあるようです。

ただでさえ可愛い存在である猫ちゃんが元気がなくなったとなれば何も手につかなくなりますよね・・・!

うちの子であれば尚更です。

猫がシャンプー後に元気がなくなってしまう理由としては、以下の3つが可能性としてあげられます。

  • お風呂がストレスになった
  • シャンプーの匂いが気に入らない
  • 低体温

お風呂がストレスになり精神的にショックを受けてしまっているのは上述しましたね。

二つ目の原因としてはシャンプーの匂いです。

犬ほどではありませんが、猫ちゃんも嗅覚が敏感ですのでシャンプーの匂いをストレスに感じているかもしれません。

ご存知ない方のために記載しておくと、猫ちゃんにはアロマオイルやルームディフューザー、香水などの匂いは厳禁なんです。

理由としては、猫ちゃんには匂いが強すぎるために体調不良の原因となってしまうから。

シャンプーに関してもそのようなことが起きないとも言えません。

また、シャンプー後のドライが不十分だと、低体温になってしまう心配も。

寒い時期になると人間の入浴でも「ヒートショック」の危険性が話題になっていますが、体温の変化が猫ちゃんに危険を及ぼしてしまうのは同じ。

ドライヤーがダメな猫ちゃんは非常に多く、筆者宅の猫ちゃんもそうなのですが、たとえ猫ちゃんが嫌がっていても寒い時期は特に念入りに乾かしてあげるようにしましょう。

また、寒い時期はお風呂に入れないなどの工夫をするとか、もしくは猫を担当してもらえるトリミングサロンでシャンプーをしてもらうという手もオススメですよ。

 

猫にシャンプーは必要?

ここで多くの方が疑問に思うかもしれないのが「猫ちゃんをシャンプーしないといけないのか?」ということではないでしょうか。

お風呂がストレスになるなら、入る必要はないと考える方も多いはず。

しかし、中にはお風呂が必要な猫ちゃんもいるんです。

端的に言うと「短毛種」の猫ちゃんはシャンプーをする必要はありません。

猫ちゃんが自分をグルーミングしている姿をよく見かけますが、あれば自分の身体の汚れを取り綺麗にしている行動なんです。

しかし、猫ちゃんの個体差や、状況によってはお風呂に入ったほうがいいパターンも存在します。

下記の3つが、シャンプーをした方がいい猫ちゃんの条件です。

  • 長毛種
  • 太っている
  • 病気やシニアの猫

短毛の猫ちゃんなら、セルフグルーミングやブラッシングをすることでほぼ全ての汚れを除去できますが、長毛種は少し違うんです。

ロングヘアの場合、セルフグルーミングやブラッシングだけでは取りきれない汚れがあるため、月に1回はシャンプーをすることが推奨されています。

また、太っている猫ちゃんはその体型のために体全てを舐めることができていないかもしれません。

病気にかかっている猫ちゃん、またはシニア期に入っている猫ちゃんも、段々と体を動かすことがなくなってくるため、セルフグルーミングをしなくなってきてしまいます。

そのため、上記で挙げた条件の猫ちゃんたちは、被毛についた汚れを除去できなくなってしまうんです。

病気の子や高齢猫はお風呂に入ることで負担をかけてしまうこともあるので、そんな時は体全体を洗うのではなく、特に気になる汚れだけを洗う「部分シャンプー」や水を使わない「ドライシャンプー」を使うと◎

猫ちゃんは水が顔にかかるのが一番不快なので、顔を洗いたい場合はできるだけタオルやスポンジなどにお湯を含ませて拭いてあげるとGOOD。

水を極端に怖がる子なら、お尻の方からゆっくりと掛け湯してあげることで安心させてあげることもできます。

もちろんドライシャンプーもOK!

 

まとめ


今回は猫がシャンプー後に舐めることで下痢になるのかについて、そしてシャンプー後に元気ない原因とは何かと言うことをお伝えして参りましたが、いかがでしたでしょうか?

祖先が砂漠で暮らしていたため、イエネコと呼ばれる現在の猫ちゃんたちが水を苦手になるのは当たり前ですよね。

それでもシャンプーをした方がいい場合もありますが、そうした時はできるだけ猫に恐怖感を与えないようゆっくりと掛け湯してあげたり、蒸しタオルで拭いてあげたり、またはドライシャンプーなどから始めてみましょう!

そしてお風呂の後にはしっかりと猫ちゃんを褒めて、「ちゅーる」のようなご褒美をあげるといいかもしれませんね!

工夫次第で猫ちゃんのお風呂は快適なものになりますよ!

以上、「猫シャンプー後に舐めると下痢になる?元気ない原因も紹介」でした。