猫はよもぎを食べても大丈夫?たんぽぽを食べるのは危険なのか?について詳しく解説していきます!
猫は肉食動物ですが“猫草”などを筆頭に、植物も好んで食べますね!
外をお散歩している時に、突然何かの葉っぱを食べてびっくりされる飼い主さんも少なくないと思います。
ただ、猫にとって植物は一歩間違えば毒であり、中にはとても危険な植物もあります。
今回は、人間にとっても身近な
- よもぎ
- たんぽぽ
について詳しく調査してご紹介していきますので、ぜひご覧ください!
色々な植物に興味を持つ猫や、食べるのが大好きな猫を飼っている方は特に注意してみてくださいね♪
Contents
猫はよもぎを食べても大丈夫?有毒って本当?
よもぎはキク科の多年草で、日当たりのよい原野や道端などに生えます。
野草に興味が無い方はあえて探す事はしないと思いますが、実はとても身近なところに存在する植物なんですね!
春に生える若芽は食用になり、餅に入れられることから、別名モチグサ(餅草)と呼ばれていたり、漢方薬の原料になるなど人間にとってはありがたい効果も確認されています。
そんなよもぎは、猫が食べても大丈夫なのか?毒性はないのか?について調べましたので、順番に見ていきましょう!
猫にとってヨモギは毒?安全性は?
結論としては、猫にとってよもぎは有毒とは言い切れず、誤って食べてしまってもすぐに異常が現れる可能性は低い事がわかりました。
ネットで調べていくと、「猫にとってよもぎは有害」といった情報に行きつく方もいるようですが、実際に猫を診察している獣医さんは「そんな話は聞いたことが無い」のだとか。
猫にとって危険な植物を調べてみても、その中によもぎは含まれていませんので、中毒を起こす可能性は低いと言えます。
だからといってあえて食べさせる事はNGですが、万が一誤って食べてしまったとしても、慌てる事なくまずは観察をしっかりと行いましょう。
病院にすぐに連れていくべき?
もしもよもぎを食べた後から猫の様子に異常がある、いつもと違うと感じる事があれば、すぐにでも病院へ連れていきましょう。
その際は、獣医さんに隠す事なくよもぎを食べてしまった事を伝えるようにしてくださいね。
よもぎを食べた後も異変が無い場合には、しばらく経過観察をすることも可能です。
ただし、植物など食事でない場合を食べてしまった場合、毒がなくても消化器官に少なからず負担がかかります。
それにより下痢や嘔吐をする場合もありますので、状況に応じて病院にかかるようにしてくださいね。
猫によもぎの漢方薬は有効なの?飲ませる時の注意点は?
よもぎは上記でも触れた通り、古くから漢方薬としても利用されてきました。
少し調べるだけでも、
- 浄血・増血作用
- 利尿作用
- 整腸作用
- 美容効果
- コレステロール値の改善
- 貧血の予防
- 体を温める効果(冷え性の体質改善)
- アトピー性皮膚炎の改善
- がんの予防
- 女性特有の症状の緩和
など、数多くの効果が期待できることがわかります。
そのため、粉末・冷凍・お茶・クリーム・入浴剤…など、数多くの商品が販売されています。
これらの効果は猫にも有効なのか?というと、結論は不明です。
猫に対してよもぎを与えた場合の数値の変化などの資料は見当たりませんし、そのような検証が行われているのか?もわかりません。
また、一般的に販売されているよもぎの漢方などの製品は人間に向けて生産された商品であり、使われているものや量が全て人間基準で作られています。
そのため、猫に与えるのは危険です。
例えば玉ねぎが人間にとっては血液をサラサラにしてくれるようなプラス要素があるのに対し、猫にとっては毒です。
人間と猫とでは、そもそも体のつくりが違いますので、よもぎの漢方類を猫に与えるのはやめましょう!
どうしてもよもぎを猫に試したい時は?
どうしても猫によもぎの漢方などを与えたい場合には、その旨を獣医さんに相談してください。
なぜよもぎを猫に与えたいのか、しっかりと話をした上で、安全かどうかも含めて確認してから猫に与えましょう。
猫には猫のためのお薬もたくさん開発されていますので、他の手立てがないのか?も合わせて考えてみてくださいね。
猫を飼っている室内でよもぎ蒸しはできる?
よもぎ蒸しとは、韓国で歴史のある民間療法で、よもぎやどくだみなどの数十種類の生薬を入れた鍋を、座浴用のイスの下で煮立たせ、専用のマントの中を蒸し風呂状態にするものです。
最近では自宅でもできるようなセットが販売されるなど、日本でも人気となっていますね。
このよもぎ蒸しは、蒸気が少なからずマントの外にも出てしまう事が考えられますが、これにより猫が体調が悪くなる心配は少ないでしょう。
吸い込んでしまったとしても心配はありませんが、匂いや蒸気を嫌がる猫も多いようですので、できれば別室で行うのが望ましいですね。
お風呂場等で行えば使用後に換気扇も使えますし、猫に何等かの影響が行く事を最小限に抑える事ができます。
猫がたんぽぽを食べるのは危険?食べたらどうなる?
たんぽぽも、上記で紹介したよもぎと同様に漢方としても用いられる事のある植物です。
またヨーロッパでは普通の食用として食べられる事も多く、人間にとっては決して危険な植物ではありません。
たんぽぽにはカルシウム、鉄、リボフラビン、ビタミンC、ビタミンB6、ビタミンA、ビタミンEなどが含まれており、強い利尿作用があります。
体の余分な水分を排出してくれる効果があるため、腎臓の負担なども軽くしてくれて、むくみの解消にもつながります。
花・葉・根で違った風味を楽しめるため、健康のためにおいしくタンポポを食べている人も結構たくさんいるようです。
では、猫にとってたんぽぽを食べる事は危険なのか?についてご紹介していきます!
猫がたんぽぽを食べる時の注意点
そもそもたんぽぽの葉や花は苦味があるので、好みでない猫の方が多いように考えられますが、中には道端に生えているたんぽぽが好きで食べてしまう猫ちゃんもいるようですね。
であれば食べても問題が無いのか?と思いきや、食べても何の異常もない猫ちゃんもいる一方で、中には“アレルギー”反応を起こす猫もいる事がわかりました。
そのため、アレルギーが無い猫にとってたんぽぽは食べても問題が無い植物ですが、アレルギーがある猫にとってたんぽぽは危険な植物という事になります。
強いアレルギー反応を起こしてしまった場合、最悪の事態も想定されます。
もしたんぽぽを誤って食べてしまった時には異変が無いかをくまなくチェックする他、アレルギー体質の猫ちゃんんであれば念のため病院にかかるのが安心です。
たんぽぽを食べ続けると異常が出る?
アレルギー反応を起こす可能性がある食べ物全てに言える事ですが、元々は平気であったものも、食べ過ぎてアレルギーを引き起こす可能性は考えられます。
もし、たんぽぽを食べさせるのをやめさせられない状況、どうしても好き好んで食べてしまうような状況であれば、病院でアレルギー検査を受けると安心です。
それまで異常が出ていないのであれば、現時点ではアレルギーを発症していない状況であることが考えられますが、頻繁に食べるのであれば一度相談してみてくださいね。
また、たんぽぽに限らず、食べ物全般に言える事ですが、1種類をずっと与え続けたり、与えすぎる事には注意が必要ですね。
猫はたんぽぽ茶を飲める?
たんぽぽの様々な効果から、今では「たんぽぽ茶」もたくさんの種類が発売されていますね。
たんぽぽを摘んできて食べるよりも手軽に摂り入れられるため、人間にとってはありがたい商品です。
では、猫に飲ませて良いのか?というと、“人間用”のたんぽぽ茶は与えないようにしましょう。
たんぽぽ茶には様々な種類がありますが、“猫用”に開発されているたんぽぽ茶も複数種類販売されています。
それであれば、猫の体に合わせて生産されていますので安心して与えることができるでしょう。
ただし、上記した通りアレルギー体質の猫の場合は注意が必要です。
- 初めて与える場合は少量にする
- 与えすぎない
- 与える前に獣医に相談する
など対策を行った上で猫ちゃんにも飲ませてみてくださいね。
たんぽぽ茶の効果効能は?
猫用のたんぽぽ茶には、
- 血流改善
- 解毒
- 血糖値抑制
- 尿量増加作用
などの効果が期待されており、腎不全や糖尿病、皮膚疾患改善のために飲ませている飼い主の方が多いようです。
実際に腎不全の猫ちゃんにたんぽぽ茶を与えた方の中には、数値がみるみる安定した…という方もいるほど。
必ず猫用のたんぽぽ茶をあげる必要がありますが、闘病中の猫を飼っている方は、獣医さんに与えてみても良いか相談するのがおすすめです。
現在病気がない猫ちゃんも、健康維持のために飲ませてあげる事もできますので、体質を確認しながら、摂りいれてみてくださいね。
まとめ
今回は、猫はよもぎを食べても大丈夫?たんぽぽを食べるのは危険なのか?についてご覧いただきましたが、いかがでしたか?
室内で飼っている猫であれば、植物を置かないなどの対策ができますが、よもぎやたんぽぽはどこに咲いていてもおかしくない植物ですから、外に出る猫ちゃんの場合はちょっと怖く感じたかもしれません。
ただよもぎもたんぽぽも、毒性がある植物ではありませんし、猫にとって中毒などを引き起こす危険な植物ではありません。
もちろん食べないに越した事はありませんが、万が一食べてしまったとしても焦る事なく健康チェックをしてあげてくださいね。
何か不安を感じる場合には、迷わず獣医へかかる事をおすすめします。
場合によっては症状の進行が速いケースなどもあると思いますので、少しでも不安や異変を感じた時はすぐに病院へ連れていきましょう♪