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生まれたて子猫はミルクをお皿で飲まない!正しい飲ませ方・コツを紹介

生まれたて子猫はミルクをお皿で飲まない!正しい飲ませ方・コツを紹介
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生まれたて子猫はミルクをお皿で飲まない!正しい飲ませ方・コツを紹介していきます!

ご自宅にお迎えした生まれたての子猫に、初めてのミルクをあげようと思った時に、どうやればいいのか迷う方は多いのでは!?

子猫の目の前にお皿を置いて、そこにミルクを注いでみたけど、飲まない…という経験がある方もいるかもしれませんね。

実は、お皿を使ったやり方では、生まれたての子猫はミルクを飲めません。

ではどうやってミルクをあげればいいの?といった疑問について、下記で正しい飲ませ方・コツをご紹介していきます!

いつから飲める?寝てる時はどうすればいい?といった疑問のQ&Aもご紹介しますので、迷った時に参考にしてみてくださいね♪

 

生まれたての子猫はミルクをお皿で飲まないって本当?必要な道具は?

よく漫画やドラマで、野良猫や迷い猫にコンビニで牛乳を買ってきて、お皿に出してあげると、猫が美味しそうにペロペロと飲んでいるシーンがありますよね。

生まれたての子猫のお世話をするとき、このシーンを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、この光景が見られるようになるのは、猫が少し大きくなってから。

生まれたての子猫は本来お母さん猫から授乳をしてもらう時期ですから、お皿から飲むのではなく、しっかりと人の手で授乳をしてあげる必要があります。

また、人間用の牛乳や人間の子供用のミルクは猫には負担が大きく、下痢をして脱水症になってしまう危険もあるので絶対にやめましょう!

では、生まれたての子猫にはどうやってミルクを飲ませるのか?について、正しい知識を身に付けていきましょう♪

 

生まれたての子猫の生活の様子は?

生まれたての子猫は本来、お母さん猫が近くにいれば生後1ヶ月半を過ぎるまで、お母さん猫の母乳だけで栄養を摂って育ちます。

この間の生活リズムは、寝る→母乳→寝る・・・の繰り返しで、起きて遊んでいる時間は初めのうちはほとんどありません。

1日中お母さん猫のそばで寝て過ごし、目覚めては母乳を飲みたがるのが生活のサイクルなので、人間がお母さん猫の代わりを務めるのは大変なことです。

子猫によってそのリズムに差はありますが、大体2時間置きに目を覚まして鳴く子や、6時間ほど寝続ける子もいます。

子猫に昼も夜も関係ありませんので、人間の子育て同様に、夜間に起きて授乳をしなければならないため、体力と愛情、そして根性も必要です。

 

生まれたて子猫の授乳に必要な道具は?

  1. 仔猫用ミルク
  2. 仔猫用哺乳器

食器・水入れを準備する人もいるかと思いますが、それらが必要となるのは生後1ヶ月を過ぎたころから。

それより幼い生まれたての子猫の場合、お皿からミルクを飲む事はできませんので、哺乳器を使ってしっかりとミルクを与えましょう。

 

生まれたて子猫用のミルクの種類

生まれたての子猫には、必ず子猫用のミルクを与えてください。

人間の赤ちゃん用のミルクや牛乳は子猫の消化器官には負担となり、下痢をおこす可能性があります。

下痢を起こす事により脱水症になり、最悪の場合命に関わりますので、子猫用のミルクは必ず準備しておきましょう。

子猫用のミルクには、大きく分けて2種類があります。

  • 液状ミルク・・・温めるだけで与えられるが、粉末ミルクより割高
  • 粉末ミルク・・・調乳が必要だが、液状ミルクより安め

どちらも栄養価は子猫のために作られているミルクですので問題ありません。

どちらも多数の種類が販売されていますので、子猫の体調や反応を観ながら、その子にあったミルクを見つけてあげましょう。

 

生まれたて子猫用の哺乳器の種類

子猫用の哺乳器にもいくつか種類があり、

  • 哺乳瓶
  • 注射針のない注射器
  • スポイト

などで与えるのが一般的です。

お母さん猫の乳首以外からミルクを飲んだことのない子猫は、ほとんどの場合が最初は哺乳器を嫌がります。

少しずつ慣らしていくか、種類を変えるなどして対応が必要です。

ただし、注射器などを使った授乳は、子猫自身での無料を調節ができず、言い方を悪くすれば強制的な授乳となります。

そのため、全く飲んでくれないことによる栄養失調や脱水が心配な時以外は、哺乳瓶で慣らしていくことが望ましいですね。

乳首の硬さや形状、ミルクが出てくる穴の大きさ(量)により合う・合わないもありますので乳首の種類を変えてみるのもおすすめです。

 

生まれたて子猫の正しいミルクの飲ませ方は?難しい人にコツを伝授!

生まれたての子猫にミルクを飲ませてあげるのは、簡単なことではありませんよね。

個体差はあるものの、最初は哺乳瓶を嫌がったり、お母さん猫の母乳と違う味に戸惑う子も多く、すんなりミルクでの育児がスタートできるとは限りません。

また、どうしても動いてしまってうまく口に含んであげられない!とお困りの方もいるでしょう。

ただ、無理に間違ったやり方であげてしまうと、ミルクの誤飲による窒息をしてしまう可能性もゼロではありません。

まずは正しいやり方はどういう方法なのか?を、今一度理解しておきましょう!

 

授乳前の準備を済ませる

ミルクを子猫に与える際に、準備が必要となるのは主に以下の3点です。

  1. 子猫の排便排尿を済ませる
  2. 哺乳瓶を用意
  3. ミルクを調乳する

 

①子猫の排便排尿を済ませる

子猫は生後3週頃までは自力で排泄することができません。

お母さん猫と一緒に過ごしている時は、お母さんが子猫のお尻を舐めて処理をしてくれますが、お母さん猫がいない場合は人間が手を貸してあげる必要があります。

やり方は、子猫のお尻をティッシュなどで優しく刺激して排泄を促してあげます。

お腹がすっきりしてたっぷりとミルクを飲めるようになります。

 

②哺乳瓶を用意

子猫用のミルクや人間の赤ちゃん用のミルクは、意外と脂肪分が多く、哺乳瓶に汚れが残ります。

そのため、使うごとにしっかりと洗浄を行い、抵抗力の弱い生まれたての子猫に使用する間や体調を崩している場合は消毒を行いましょう。

使用後に哺乳瓶を煮沸消毒する習慣をつけておくと安心です。

 

③ミルクを調乳する

粉末タイプの子猫用ミルクを与える場合は、パッケージに記載されている作り方・量を守り調乳しましょう。

ミルクが濃いと消化できないことがあるので、生後間もない頃やミルクの与え始めは、パッケージに記載されている濃度より少し薄めに作ったミルクから始めて、下痢をしていないかなど、体調をよく見ながら規定の濃度に近づけていくようにしてください。

もう一つ注意が必要なのが、ミルクの温度です。

ミルクを与える際の適温は人肌程度(37~38度)ですので、手首・腕の内側に少量のミルクを垂らしていて、ほんのり温かい程度の温度に調整をして与えてください。

熱すぎる・冷たすぎる・ミルクがダマになっている、粉っぽい・・・などは、子猫がミルクを飲まない原因となりますし、場合によっては体調を崩してしまう事もありますので注意しましょう。

 

ミルクを与える

いよいよ調乳したミルクを子猫に与えます。

人間の赤ちゃんにミルクを授乳する時の事を思い浮かべると、仰向けで抱っこして与える事がほとんどですが、子猫の場合は仰向けはNG。

誤飲のリスクが高まりますので、猫を腹ばいの体制にして与えてください。

乳首にたまった空気を飲み込んでお腹が膨れてしまうと、吐き戻しなどの原因になりますので、哺乳瓶を立てるように逆さにして、乳首をミルクで満たしてから子猫の口元に近づけます。

口に乳首を入れてあげたら、子猫が自分でミルクを吸いますので、飲んでいる間は、優しく後頭部を支えてあげるなど、ミルクを飲みやすい姿勢をサポートしてあげましょう。

口の周りにミルクが溢(あふ)れるようになったり、乳首を口から離す、イヤイヤというように首を振るなどの動作を見せたら、おなかいっぱいの合図。

口の周りを綺麗に拭いて、人間の赤ちゃん同様に背中を優しくさすってゲップをさせてあげてください。

 

生まれたての子猫にミルクを授乳する時の注意点は?

子猫にミルクを与える時は、必ず調乳したばかりの新しいミルクをあげましょう。

子猫によってはたくさん飲めなくて、缶に書かれている目安量を作っても残してしまう場合もありますよね。

残ったミルクをもう一度温めて次の授乳の時間にあげる…という事をしたくなる気持ちはわかりますが、それはNGです。

もったいないですが一度破棄して、綺麗に洗浄した哺乳瓶を使って新しいミルクを調乳してあげてください。

また、子猫によっては目安量をあげても満足しない子、目安量を飲みきれない子がいると思います。

食欲が旺盛でミルクをもっと飲みたいとせがまれても、与えすぎは体調不良の原因となることがあるので、ミルクのパッケージに記載されている量をできるだけ守って、過剰に与えすぎることはやめてください。

逆にたくさんのミルクを飲めない子には、強引に飲ませる事はせず、回数を分けて与えるようにするのがおすすめ。

強引に注射器やスポイトで飲ませると、気管に入ってしまって肺炎になってしまったり、窒息などの原因となりますのでご注意ください。

 

生まれたて子猫のミルクの疑問Q&A!寝てる時は起こす?いつからあげる?

ここまで生まれたての子猫にミルクをあげる際の正しいやり方をご覧いただきました。

子猫にもそれぞれ好みや性格があり、教科書通りにいかないのが難しい所ですが、少しずつ成長するにつれて状況は必ず変わってきます。

昨日までミルクを飲まなかったのに、今日は突然飲めるようになった!なんてこともあるあるです。

万が一衰弱するようなことがあれば病院に連れていく必要がありますが、そういった心配が無ければ、焦る必要はありません。

飼い主さんも根気強く、子猫の気持ちに寄り添ってお世話をしてあげていればOKですよ。

下記では初めて子猫のお世話をする際に生じる疑問について解説していきますので、参考にしてくださいね。

 

Q.ミルクはいつまであげ続けるの?

生後4週間(生後1ヶ月)ごろを目安に、子猫の様子や体調と相談をしながら、離乳をスタートする事ができます。

離乳食が進んでくると、自然とご飯でお腹がいっぱいになりミルクはいらなくなる事が多いです。

子猫の本によっては「生後50日までに離乳を」と書かれているものもありますが、離乳食の進み具合は子猫によって異なります。

すぐにご飯の美味しさや食べる事の楽しさに気づく子もいれば、生後半年頃になってもお母さん猫に甘えて母乳を飲んでいる子猫もいるんです。

無理にミルクを絶つことはせず、子猫のペースに合わせて、いずれ自分でご飯を食べて大きくなれるようにお手伝いをしてあげてくださいね。

 

Q.いつからミルクをお皿で飲める?

子猫がお皿でミルクを飲めるようになるのは、離乳食がスタートする生後4週間ごろ。

人間の赤ちゃんは、まず最初にクタクタに煮たおかゆを1サジ…と離乳食をスタートさせますが、子猫の場合は、お皿からミルクを飲む事が離乳のスタートです。

最初は自分でお皿から飲む事が上手にできない場合が多いですが、次第に上手に飲めるようになりますので、見守ってあげてくださいね。

 

Q.ミルクを飲まない時はどうすればいい?

子猫がミルクを飲まない原因は意外なところにある場合もあります。

例えば、室温。部屋が暖かすぎたり、寒すぎたりする事はありませんか?

子猫は生後3週頃まで自分で体温を維持することができないため、体が冷たくないかを確認してみましょう。

他にも、

  • 排便排尿が溜まっている(お腹が張っていないかチェックする)
  • すでにお腹いっぱい(イヤイヤという仕草をする)
  • ミルクの味が嫌い(ミルクの種類を変えてみる)
  • 哺乳瓶が嫌い(乳首を取りかえてみる)
  • ミルクが熱い・冷たい(人肌程度の温度に調乳する)
  • 体勢が飲みづらい(正しい飲ませ方を徹底してみる)
  • 気になる音や刺激がある(子猫が落ち着いて寝やすい環境を整える)

などなど、様々な原因が考えられるので、一つずつ可能性を排除していきましょう。

『ミルクを飲まずにぐったりしている』という時は、衰弱や体調不良により、自力でミルクが飲めない状態の可能性があります。

様子がおかしな時や、どうしてもミルクを飲んでくれない時間が長時間続く時には獣医さんに診察してもらってください。

 

Q.ぐっすり眠って起きない時は起こしてミルクを与える?

いつもは2時間でミルクを欲しがるのに、今日は3時間以上寝続けている…となれば、どこか体調が悪いのかな!?と不安になりますよね。

ただ、子猫は成長するにつれて1度に飲む量が増え、授乳の回数が減っていくのが普通ですので、焦らず様子を見ればOK。

子猫によっては6時間寝続けてしまう子もいますが、元気な様子であれば心配ありません。

ただし、生後2週頃までは、8時間以上ミルクを飲まないでいると低血糖を起こしてしまう恐れがあります。

ほとんどの場合はそれ以前に自分でおなかを空かせて起きてくる事がほとんどですが、長時間眠ってしまう場合は、8時間ほどを目安に授乳してあげましょう。

 

まとめ

今回は、生まれたての子猫はお皿からミルクを飲まない!という意外な落とし穴について、正しい飲ませ方やコツについて解説をしてきました。

あなたがミルクをあげた経験がないように、子猫も人間から人工のミルクを与えられた経験がありません。

どちらも初心者ならば、最初からうまくいかないのも当然ですよね!

次第にお互いにコツを掴んで飲ませやすく、飲みやすくなっていきますから、焦らず根気強く、向き合ってみてくださいね♪