猫好きには幽霊が寄らない？猫には魔除けの力があるのかについて、詳しくご紹介していきます！
古くからの言い伝えで「猫には魔除けの力がある」という説を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか？
ならば猫好きには幽霊が近寄らないのではないか？と考えられますよね。
今回は、
- 猫には魔除けの力があるのか？
- 猫好きには幽霊が寄らないのか？
について詳しく調査した結果をご紹介していきます！
調査していく内に逆説も浮上しましたので、合わせてご覧ください♪
Contents
猫には魔除けの力があるって本当？その理由とは？
「猫には魔除けの力がある」という説は、古くから言い伝えられている迷信であり、現在もその名残が存在します。
代表的な例でいえば“招き猫”。
幸福やお金、人（客、商売繁盛）のご利益があるとして家などに飾っている人も多いと思いますが、これも実は「魔除け」から派生したものです。
そして、現在も猫には魔除けの力があると信じている人は多いですし、幽霊を近寄らせないという考えから飼っている人もいます。
国によっては、猫は神様であると崇められた場所もあったようです。
では、「猫には魔除けの力がある」という話はなぜ浮上したのか？について、昔々のお話からご紹介していきます！
ネズミ退治
猫の魔除け説は、かつて「ネズミ」の被害に悩まされた時代に拍車がかかった可能性があります。
現在も生存しているネズミは、昔は農作物などを食い荒らす困った存在であり、農作物で生計を立てる人にとって天敵でした。
江戸時代の日本では、養蚕業が盛んで米はお金以上の価値があるとされていましたが、それらを根こそぎ食い荒らすネズミを退治できるのが猫だったんです。
また、日本のみならずエジプトでもネズミの被害は大きく、農作物の被害以外にも病気の蔓延も頻繁に起こっていたのだとか。
そこから救ってくれた猫は魔＝ネズミを追い払う生き物として大変感謝されていたようです。
暗闇でも目が見える
猫は鋭く大きな眼で少ない光を取り込める事から、人間は活動できないような暗闇の中でも行動する事ができます。
その特徴から、夜も家や人を守ってくれる魔除け的な存在として飼われていた時期がある事がわかりました。
また、詳しくは下記でご紹介していきますが、「猫は幽霊が見える」「猫は幽霊を追い払える」とも言われていて、真っ暗な夜に姿を現す幽霊や魔物を追い払える存在とされていたようです。
黒猫の存在
黒猫はどちらかと言えば縁起の悪いものというイメージがある方も多いと思いますが、実は魔除けのパワーは大きいとされていました。
例えば真っ暗闇の中で活動できる上に、真っ黒な体は闇に隠れ目だけが光る姿や、無慈悲に獲物を狩る姿を見て、魔除けの能力が優れていると考えられていたんです。
それゆえにかつては、家に黒猫が住み着くとその家は栄えるといった話があったり、江戸時代の日本では黒猫を飼うと労咳が治るとされ、黒猫の存在は魔除けとして広く知られていました。
古代エジプトの“太陽神”
エジプトにはバステト神という黒猫の姿をした神様がいました。
バステト神は太陽の熱や光を神格化した神様で、蛇を監視していたのだとか。
エジプトでは毒蛇なども多く、噛まれて命を落とす人も後を絶ちませんでした。
蛇は太陽が落ちた夜になると活発に活動しますが、そんな蛇を監視し、人間に危害を加えないよう監視していたのが黒猫の姿をした神様だったというわけです。
ネズミ退治のお話は上記でご紹介しましたが、この説では魔＝蛇だったという事です。
天候を操る
バステト神の“太陽の熱や光を神格化した神様”説から派生したお話の可能性がありますが、猫には「天候を操る」という説もあります。
それゆえに、船乗りの間では魔除けとして考えられていて、海外では船に一緒に猫を乗せて漁に出かけたり、家族が自宅で夫が無事に帰宅する事を祈って飼われていたという話も。
日本でもそこまで信じられていたのかは謎ですが、猫は縁起が良く、大漁を招くという言い伝えはあるようです。
良く考えてみると漁の船が着く船着き場って、野良猫がたくさんいるイメージですよね。
もちろんエサ（新鮮な魚）をもらえるという事で猫が近寄っているのだと思いますが、漁師さんたちも猫を大切にされているのかもしれません。
病気を引き受ける
猫以外のペットにも当てはまるであろう通説ですが、ペットとして飼われている動物は、人間のマイナスの気を吸い取ってくれると言われています。
例えば飼い主が落ち込んで元気がない時に、そっとそばに寄ってきてくれたり、それでなくても顔を見れば元気が出てきたりしますよね。
そんな負の感情は犬や猫などのペットが吸い取ってくれているから、人間は元気になれるのだとか。
その関連として、昔から猫は病気を引き受けてくれるという説があります。
飼い主が重い病を患った時、猫がその病気を引き受けてくれて、飼い主は回復へ。
残念ながら猫は最期を迎えるため姿を消してしまうわけですが、こうして人間を病気から守って長生きさせてくれる事からも魔除けと言われるようになったようです。
人間には見えないものが見える
これは猫だけでなく動物全般に言える事ですが「霊感がある」というのは有名な話です。
特に室内で一緒に暮らしている飼い猫が、夜中に誰もいない方を凝視したり、何かを追いかけるような行動をする事がありますよね。
これは人間には見えない何か（幽霊など）が見えているのではないかと言われています。
夜の暗闇でも行動できる猫は幽霊など、人間が見えないものも退治してくれると信じられ、魔除けの力があるとされています。
猫好きには幽霊が寄らないの？飼ってない人も守ってもらえる？
上記でも少し触れた通り、猫には幽霊が見えている説は、かなり昔からありました！
ちょっとスピリチュアルな話なので、信じていない人や全く霊感が無い方は興味ないかもしれませんが、信じている人にとっては幽霊が寄り付かなくなるのは嬉しいですよね。
毎日カワイイから一緒に暮らしている猫にそんなパワーがあったなんて一石二鳥！という方もいるでしょう。
ホラー映画を見る時や怪談話をする時に、幽霊を呼び寄せないために猫を抱っこしておくという人もいました！
猫好きに幽霊が近寄らない理由は？
猫好きな人に幽霊が近寄らないというよりは、猫そのものに幽霊が近寄らないという方が正しいです。
猫は暗闇の中でも周囲が見えているだけでなく、人間の何倍もの聴覚などの鋭い感覚を持っています。
それゆえにちょっとした異変も敏感に察知し、人間には見えないものが見えると言われているんです。
（猫が何もない方向をジーっと見ていたり、普段と違う方向へ突然走りだしたり、いわゆる「幽霊が見えている」と言われる状態は、何等かの感覚（聴覚や空気の振動など）を察知しているからだという説が濃厚なようです。）
幽霊は動物が苦手、嫌いであると考えられていますので、猫に見つかったら幽霊はその場にとどまる事ができず、退散してしまうのでしょう。
飼い主をマイナスエネルギーから守る存在？
猫が幽霊を追い払う理由として、
- 大好きな飼い主を悪霊から守るため
- マイナスエネルギー自体が嫌い
という2つの説を見つけました。
まず一つ目の飼い主を悪霊から守るため、というのはこれ以上の説明は必要ないと思いますが、日頃からよくしてくれる大好きなご主人を幽霊から守ってあげなきゃ！という感情で幽霊を追い払うというもの。
もう一つのマイナスエネルギー自体が嫌いというのは、上記でご紹介した「病気を引き受ける」という説とも少し関係しています。
そもそも猫はとても楽観的な生き物で、五行陰陽で言うと、陽の部分に属する生物です。
昔からの猫の姿を思い受かべると、屋根の上や縁側など、よく陽があたる明るくぽかぽかした場所を好みますよね。
つまり、幽霊が好むような冷たく悲しい場所や苦しい場所がとても嫌いなんです。
陰と陽、対局のエネルギーを好む存在同士なのでそもそも近寄る事自体がありませんが、何等かの理由で幽霊が自宅に入ってくるような事があれば、応戦体制になります。
警戒して威嚇を始めるので、誰もいない方向を見ながら威嚇する姿も時々見られますね。
それほどマイナスエネルギーを発していない邪気を持っていない幽霊であれば、それほど応戦体制にはならず、じーっと見つめている事もあるようです。
自宅に猫がいない場合はどうする？
猫は好きだけど、ペット禁止だから猫を飼えない…という方もいると思います。
が、もし魔除けになったり、幽霊を追い払ってくれるのであればそのご利益にはあやかりたい。
そんな時は、猫のグッズにも少なからず効果があると考えられています。
特に招き猫や、人形やぬいぐるみなど、猫の姿形をしているものが良いそうです。
他にも、生きている猫から抜け落ちたヒゲなどもお守りとして販売されていますので、気になる方はチェックしてみましょう！
猫は魔物を呼び込む、猫は魔の化身などの逆説もあった！
ちなみに、猫が魔除けになる説の逆説として、
- 猫は魔物を呼び込む
- 猫は魔の化身
といったネガティブな通説も多数発見しました。
下記ではその中でも特に有名な説をご紹介します！
猫は魔女の手先
中世ヨーロッパには魔女の手先とされた黒猫が大量に殺された歴史があります。
魔女と言うのは悪の使いであり人々に厄や病をもたらし、甘い言葉で惑わす悪の存在だと考えられていました。
その当時に多かった厄や病は魔女の仕業であるとされたのです。
人々は魔女を退治することでその辛い状況から抜け出せると思い立ち、魔女狩りを始めます。
その標的となったのが一人暮らしをしている女性。
女性達の多くは寂しさを紛らわすため黒猫を飼っていたそうで、そこから黒猫は魔女の手先であると考えられるようになりました。
（実際には黒猫の色が、当時考えられていた魔女の服装の色と同じ色だから、というだけでこじつけられたようです。）
このことから、イーペルの時計台では猫を投げて殺す儀式が1837年まで行われていました。
現在の黒猫のイメージは？
現在も「黒猫を見たらその日は悪い事が起きる。回避するには後ろへ３歩下がると良い」なんて迷信を耳にしたことがある方もいると思います。
黒猫を見たら不吉な事が予感…と、元々なぜそう言われているのか理由はわからなくても、何となく黒猫はよくないものだと思っている人もいるでしょう。
これらの黒猫のイメージは、当時の中世ヨーロッパから伝わり未だに形を変えて根付いてしまっているのかもしれません。
ただ、一方で黒猫は魔除けの力が特段高いとして、縁起の良い生き物としている人もいます。
実際、「猫投げ」が行われていたヨーロッパでも、1837年より罪のない黒猫たちを追悼のために、現在も「猫投げ」が行われています。
（現在はぬいぐるみの魔除けの黒猫が投げられ、その投げられた「黒猫の人形」を拾った人は幸せになると言われています。）
このように逆説はどんどん薄れ、だんだんと魔除けや縁起の良い生き物として認識されつつあると考えて間違いありません。
まとめ
今回は、猫好きには幽霊が寄らない？猫には魔除けの力があるのかについて、ご覧いただきましたが、いかがでしたか？
私自身も、動物には不思議なパワーがあると思っていますが、猫は動物の中でも不思議なパワーが強い動物なのかもしれませんね。
魔除けがあると言われている理由には、現実的に人間を助けてくれた通説もあって、古くから人間と猫は隣同士、支え合っていたんだな～とも思いました（笑）
最後にご紹介した黒猫の逆説はかわいそうでなりませんが、これからも猫と人間は支え合って共存をして、言葉では説明できないような事は猫のおかげであると信じていきたいですね♪