猫の悩み

猫の甘噛みと本気噛みの違いは?どこまでが甘噛みでどれくらいが許容範囲?

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猫を飼っていらっしゃる方なら一度は噛まれたことがあるのではないでしょうか?

筆者もネコを飼っているのですが、ウチのネコはいつでも私の手や足に噛み付いてきます。(笑)

そこで気になったのが、ネコの「甘噛み」と「本気噛み」の違いです。

筆者はウチのネコが大好きなので痛くても許してしまうのですが、もしかして私って嫌われてる?怒られてる?と何気に気になっていたんです。

筆者自身は良くても、痛みの許容範囲は人それぞれ。

みなさんの中には猫ちゃんに噛まれて痛くてしょうがないと悩んでいらっしゃる方もいるのではないでしょうか?

どれくらいの強さなら痛くないか、どこまでなら許せるかということも猫ちゃんに伝えられたら嬉しいですよね。

ということで、今回は猫ちゃんの甘噛みと本気噛みの違いと、甘噛みがどれくらいの強さか、またどこまでが許容範囲なのかについてご紹介していきます!

そして筆者自身も参考にしたいと思います・・・。

 

甘噛みをする猫の特徴とは?

 

知り合いの猫は甘噛みや本気噛みをしてこないのに、ウチの猫はよく甘噛みをするなぁ…と不思議に思った方もいるのではないでしょうか。

実は、猫にとって甘噛みをよくする・しないといった特徴があります。猫同士の特徴の違いは一体どんなものがあるのでしょうか?

 

性格による違い

まず第一に考えられるのは、猫の性格による違いです。人間も十人十色ありますが、大人しい猫、元気いっぱいパワフルな猫、など猫も十匹十色です。

その中でも、甘噛みをよくする猫は、大人しい猫に比べて活動的で、無邪気な性格である傾向があります。

飼い主さんと遊んでいるうちに楽しくてどんどん興奮していき、その流れで勢い余ってガブっと噛みついてしまう・・・なんてこともあるので、甘噛みをしてしまうのは原因云々以前に、その猫自体の特徴、性格である場合もあります。

 

年齢による違い

人間でも、子供の頃は無邪気で遊びまわったり、たくさんいたずらをしていたような人でも、大人になるにつれて、落ち着いてしっかり者になっていたりしますよね。

「昔はあんなにヤンチャだったのに~」とびっくりされる方もいるのではないでしょうか。それは猫も一緒で、おじいちゃんおばあちゃん猫より子猫の方がとっても元気で活動的なのです。

小さい子猫のときから大体2歳くらいまでの若い猫だと、若さ故に遊んでいるのが楽しくて、興奮して甘噛みしてしまうといったこともあります。

無邪気な性格の猫や、若くて幼い子猫などが甘噛みをしやすい傾向があるので、猫による違いも多くあることをしっかりと理解しましょう。

 

猫の甘噛みはどれくらいの強さ?


ネコがする甘噛みとは、人間が噛まれても「痛くない」程度のもの。

ネコは社会化と言って母猫やきょうだい猫との関わりを通して力加減を覚えていく期間があります。

しかし子猫時代に家族から離されるとそうした時間が減ってしまい、ネコが力加減を覚えることができないまま大人になってしまうのです。

実際に保護猫活動をしている方の感想として「家族と一緒に育った猫は甘噛みが上手」とコメントされています。

甘噛みが下手なネコはどうしても力が強くなってしまい、痛かったり怪我をしてしまうということがあるんですね。

 

猫の甘噛みはどこまでが許容範囲?


ネコの甘噛みをやめさせるべきかどうか、悩んでいる方も非常に多いかと思います。

ネコは遊んでじゃれているつもりでも、飼い主にとっては深刻な痛みだったり…。

そんなネコの甘噛みですが、一体どこまでが許容範囲なのでしょうか?

やめさせる基準としてはやはり「力の強さ」があります。

ネコに噛まれて「痛い」と思った場合は、適切なしつけをするようにしましょう。

その場合、大きな声を出すのはNGです。

怒鳴ってしまうと猫がびっくりして、飼い主との信頼関係が壊れてしまいますし、そもそも言うことを聞きません。

怒鳴って言うことを聞かせる、といった行為もちょっと飼い主的にとってあまりしたくないことですよね。

では適切なしつけとは一体どのようにすれば良いのでしょうか?

 

猫の本気噛みをやめさせるしつけの方法

猫を正しくしつけるには怒鳴るのはNG。

ではどうすれば良いのかというと、猫に「天罰」を与えるのです。

「これをしたら嫌なことがある」と学習させるのがしつけのポイントです。

具体的な方法をご紹介しますね!

 

「痛い!」と叫ぶ

猫ちゃんに本気噛みされて痛かった場合は「痛い!!」と大きな声で叫びましょう。

猫ちゃんに怒るのではなく、あくまで自分が叫ぶのです。

そうすると猫ちゃんにも気持ちが伝わりやめてくれるはず。

それでもしつこいようであれば、猫ちゃんを無視してその場を離れることで「構ってもらえなくなる」と覚えさせるという手もあります。

 

霧吹きを使う

猫ちゃんの水を嫌がる習性を利用したしつけ方法です。

霧吹きで水を吹きかけるのですが、ここで注意したいのは猫ちゃんに「飼い主だとバレないようにする」ということです。

飼い主の仕業だとバレると、「自分にとって嫌なことをする存在」だと思われてしまい、信頼関係が壊れてしまいます。

猫ちゃんの背中にシュッと一噴きできるような小さめの霧吹きを使うと◎

 

口に手を押し込む

もし手を噛まれてしまったら、その手をグッと猫ちゃんの口に押し付けてください。

猫ちゃんにとっては手が口の中に入ってくるのは予想外ですし、何より不快なのです。

これを繰り返すと「噛むと不快なことが起こる」と学習し、猫ちゃんは噛むのをやめてもらえますよ。

 

猫の甘噛みと本気噛みの違いは?


猫ちゃんの甘噛みと本気噛みの違いは、その力の強さだけの話。

噛む原因については甘噛みであっても、本気噛みであっても実は明確な区別はないんです。

ただ、猫ちゃんが本気噛みをすると人間の肌は簡単に傷が付きますし刺さってしまうことだってあり得ます。

特に子猫時代は乳歯が細いので、その分痛みは増します。

筆者は挨拶代わりと言わんばかりにウチのネコに噛みつかれますが、子猫の時は本当に傷だらけだったのを思い出します。

2歳になった今でも噛みつかれるのは変わりませんが、怪我をすることはめっきりとなくなりました。

と言ってもうちのネコの場合は、ただ歯が太くなり肌に刺さることが少なくなっただけだとは思いますが。

 

猫が噛む理由は?

甘噛みでも本気噛みでも、噛むという行為自体の原因は変わらないとお話しました。

それではネコちゃんが噛む理由とは一体どのようなものがあるのか、見ていきましょう。

  1. スキンシップが嫌になった
  2. ストレス
  3. 病気による苦しみや痛みを感じている
  4. 本能によるもの
  5. 歯が痒い
  6. 甘えたい

ネコちゃんが噛む理由としては上の6つが挙げられます。

 

猫が噛む理由1:スキンシップが嫌になった

ネコちゃんは気まぐれとはよく言ったもので、スリスリして甘えてきたと思ったら数秒後には飽きている生き物です。

ネコちゃんがゴロゴロ言って喜んでいるから・・・と撫で続けたその時、ガブっと噛まれてしまったことは猫飼いさんなら誰しも経験していることではないでしょうか。

ネコちゃんは、ある程度撫でられたら満足する生き物なので、ネコちゃんの求めているもの以上に構ってこられると、途端に嫌がり、甘噛みや本気噛みをしてしまいます。

「もう撫でるのはいい」「そこを触られるのは嫌だ」と言う代わりに噛み付いているのです。

ネコちゃんの気持ちを都度理解するのは難しいですが、しっぽがゆらゆらと大きく揺れていたり、ネコちゃんの耳が倒れていたりするのは、「これ以上撫でないで!」とイライラしているサインなので、その時はすぐに撫でるのをやめましょう。

 

猫が噛む理由2:ストレス

人間でも、いやなことをされたり、怒られたり、思いがけないことがあったりするとストレスを感じてしまいますよね。

それは猫ちゃんも同じで、怖い思いをした、不安な思いをした、というときには猫ちゃんもストレスが溜まります。

猫ちゃんがよく寝ているいつもの場所が物で塞がれたりと突然無くなっていたり、環境が大きくガラっと変わったりすると、猫ちゃんにとっては大きなストレスになります。

いままで甘噛みや本気噛みなどせず良い子だった猫ちゃんが、ある時いきなり甘噛みするようになった~などといった場合は、実は猫ちゃんにとって環境の変化がありストレスを感じていたといったケースもあります。

そんなときに手を安易に差し出すと、緊張状態になっている猫ちゃんは驚いてガブっと噛み付いてしまうことがあります。

突然甘噛みや本気噛みが始まったときは要注意で、猫ちゃんがなにかストレスを感じてないかなど、原因を探ってみましょう。原因がわかったら、早急に対応し、猫ちゃんがストレスなく安心して暮らせる環境を作ってあげましょう。

また、ストレスを感じて甘噛みをしている以外に、八つ当たりとしてイライラをぶつけるために噛み付いていることもあります。

こうしたときは目一杯おもちゃで遊んであげて、猫ちゃんのストレスを解消してあげるようにしましょう。

 

猫が噛む理由3:病気による苦しみや痛み

これは上記のストレスと似ているのですが、骨や関節、皮膚など身体のどこかに病気が潜んでいて痛みを隠している場合があります。

そんなときには防衛本能がはたらき、飼い主であっても体を触らせないよう、威嚇し攻撃してしまうことがあります。

見た目で大きな怪我などがなくても、実は隠れて分かりづらい場所に怪我をしていたり、病気でしこりが出来ていたりと、毎日一緒にいる飼い主でも中々気づくことが出来ない場合もあります。

あるときいきなり猫ちゃんが甘噛みや本気噛みをしだした、よく見てみるとなんかいつもと様子が違う気がする…?と、猫ちゃんの健康状態に不安があるようであれば、すぐに獣医さんに診てもらってくださいね。

猫ちゃんのその甘噛みは、飼い主さんに向けて「痛いよー!助けてー!」のサインかもしれません。

 

猫が噛む理由4:本能によるもの

これは飼い主さんの手の動きを獲物と勘違いしてしまっていることが原因です。

猫は本能で動き回るものを獲物と考えてしまうため、その本能が刺激されて、ひらひらと動く手をおもちゃか獲物として攻撃してしまうのです。

ちょっと遊んでいるくらいだったらいいのですが、あまり何度も甘噛みしてくるようであれば、猫ちゃんは「飼い主を噛んでもいい」と認識してしまう可能性もあるので、度が過ぎるようであれば、手で遊ぶのをやめましょう。

また、オス猫には「ネックグリップ」と言ってメス猫に噛み付く行為があるのですが、飼い主さんに対して行っている可能性もあります。

去勢をしていない猫ちゃんで、他に理由も無さそうなのに甘噛みをしてくる…といった場合は、もしかしたらこの「ネックグリップ」による甘噛みかもしれません。

去勢手術をすることでこのネックグリップは収まりますので、怪我やストレスが無さそうなのに甘噛みや本気噛みが直らないといった時は、去勢手術を検討してみましょう。

 

猫が噛む理由5:歯が痒い

これは6か月頃までの子猫に見られることですが、猫も人間と同じく歯が生え変わります。乳歯が生え変わり始めることで歯茎がムズムズし、歯固めをするために噛んでしまう行動がよくあります。

乳歯の生え変わりにより、抜けた歯がそこらへんに落ちていたり、口の中から血が出ていた場合は、歯が痒くて甘噛みをしていたと考えましょう。

歯がかゆくて甘噛みをしてしまう子猫には、飼い主が好きなだけ甘噛みさせるのではなく、噛んでも問題のないおもちゃを渡して、そちらを噛んでもらいましょう。

 

猫が噛む理由6:甘えたい

上記でご説明したように、ストレスや撫でられるのに飽きて噛んでしまう場合もあるのですが、逆に「甘えたい」「遊んで欲しい」といったときにも噛み付くことがあります。

そもそも猫の甘噛みは「愛情表現」の一つでもあるのです。人間でも、構ってほしい、遊んでほしいといった時には、相手にいたずらをしてみたりしますよね。それは猫ちゃんも一緒なのです。

猫ちゃんの兄弟同士や親子同士でも、よく甘噛みをしあいます。心を許しているからこそ、甘えのサインとして飼い主に甘噛みをしているといったケースもあります。

また、飼い主にあまりに構ってもらえなかったりと寂しい思いをして、飼い主の気を引くために噛み付くこともあります。

そういったときは、「噛んだら構ってくれる」と猫ちゃんが勘違いしているかもしれません。

噛まれた時は、あえて猫ちゃんから離れるようにしてみると「構ってもらえなくなる」と学習してそのうち噛み付くのをやめてくれるでしょう。

普段から猫ちゃんとたっぷり遊ぶようにして、寂しさを感じさせないようにしてあげてくださいね♪

 

まとめ


今回は猫の甘噛みはどれくらい強いのか、また許容範囲はどこまでなのか、そして猫の本気噛みの違いについてお伝えしましたがいかがでしたか?

ネコちゃんの甘噛みをやめさせるべきかどうか悩まれている方は多いのではないでしょうか?

ずっと噛み付いてくるウチのネコはどうすれば良いんだろうと筆者も思っていましたが、やはり「痛い」と思ったらやめさせるべき。

甘噛みと本気噛みの違いはその強さですが、原因自体にあまり違いがないのが驚きでした!

おそらくウチの猫は噛んだら筆者が喜ぶと思っているのだと思います・・・。

下僕と化している筆者はウチの猫に構ってもらえてとても嬉しいのが本音です。(笑)

以上、「猫の甘噛みと本気噛みの違いは?どこまでが甘噛みでどれくらいが許容範囲?」でした。