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キャットフードのドライとウェットは混ぜるのは危険?最適な量や理想の比率を紹介

キャットフードのドライとウェットは混ぜるのは危険?最適な量や理想の比率を紹介
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キャットフードのドライとウェットは混ぜるのは危険?最適な量や理想の比率を紹介します。

ドライフードとウェットフードを混ぜてあげて良いものかとインターネットで検索をした際に、あまりおすすめしないと書かれているものを見た事がある方も多いのでは!?

確かに、1種類のキャットフードを目安量を守って与える事が基本となりますが、状況によっては混ぜてあげる事で問題が解決する可能性もあります!

ただし、その場合いくつかの注意点に気を配らなければ、猫ちゃんの健康に影響があるかもしれません。

そこで今回は、キャットフードのドライとウェットを混ぜる時の危険性や、最適な量や理想の比率について解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね♪

 

キャットフードのドライとウェットを混ぜると危険な理由とは?

キャットフードのドライとウェットは混ぜるのは危険?最適な量や理想の比率を紹介

キャットフードには、ドライフードと言われるものとウェットフードと言われるものがあります。

またその中にも、「総合栄養食」と呼ばれるものと、「一般食」と呼ばれるものがあります。

基本的にはこれらのキャットフードは混ぜずに単体で与えるのが望ましいです。

ドライフードとウェットフードを混ぜて与えるとどんなデメリットがあるのか?について下記で順番に見ていきましょう!

 

栄養バランスが崩れる

一番に心配になるのが、栄養バランスです。

特に「総合栄養食」と呼ばれるキャットフードの場合、単体で与えた場合に必要な栄養を全て摂取できる配合になっています。

そこに別のキャットフードを混ぜて与える事で考えられる事は、

  • 栄養の過剰摂取
  • 栄養の不足

です。

栄養の過剰摂取や不足傾向にならないように、量を調整してあげる事はもちろんお考えだと思います。

しかし、栄養によって相性があり、それぞれのキャットフードに配合されている栄養が干渉しあって効率よく栄養を摂取できなくなる場合もあります。

その結果、十分な食事を与えているのに体調を崩しやすくなったり、体重管理に気を配っているのに肥満傾向…という猫ちゃんも現れます。

そうならないためにも、1品できちんとバランス良く栄養が考えられているキャットフードを目安量を守って与えるのが理想です。

 

キャットフードの特徴を消し合う

あなたの自宅で購入しているキャットフードの種類にもよりますが、

  • 猫の体調や体質に合わせたもの
  • 肥満対策
  • 毛玉ケア
  • 年齢に合わせたもの

など、たくさんの種類のキャットフードが販売されていますよね。

例えば、肥満対策をしたい時に肥満対策のキャットフードを与える場合、そのキャットフードの脂質・たんぱく質の割合は、健康を害することがない割合に抑えられて作られています。

そこに、毛玉ケアのキャットフードを混ぜて与える場合、たんぱく質や脂質の量は特に抑えられて作られてはいません。

そのため、せっかく肥満対策のキャットフードを購入して与えていても、毛玉ケアのキャットフードが、脂質やたんぱく質を補ってしまい、肥満対策にはなりません。

また、毛玉ケアの観点からみても、混ぜて与えることで食物繊維量の割合も減ってしまうため、毛玉ケアの効力も発揮できないでしょう。

つまり、それぞれの特性を存分に活かす事ができない状況となりますので、2つのキャットフードを混ぜれば「肥満対策+毛玉ケア」ができるのでは!?というのは間違い。

むしろどちらも上手くいかない可能性があるという事を正しく理解しておきましょう。

 

風味や品質が落ちる

これはドライフードに言える事ですが、ドライフードは空気に触れて酸化する事や湿気による影響により、時間とともに風味が落ちやすい食べ物です。

開封から時間が経つにつれて猫の食いつきが悪くなる経験をされた方も多いと思います。

ドライフードの賞味期限は開封から約1ヶ月くらいが目安となりますが、ウェットフードを混ぜる事により、ドライフードの減りが遅くなり、この期間内に使いきれない事があるでしょう。

そうなると風味や食感が変化し、結局猫があまり食べたがらない状況になってしまう可能性があります。

 

常にお皿に置いておけない

猫ちゃんによっては、1回分の食事を数回に分けて食べる子も多いですよね。

お皿に適量を出しておいて、お腹が空いたら続きを食べる、という調整を猫ちゃんが自分でできるのはドライフードのメリットでもあります。

ただ、そこにウェットフードが混ざっていると、長時間放置しておくわけにはいきません。

1回に量をたくさん食べられない猫ちゃんは小分けに食べて栄養を補う必要がある場合もありますので、そんな時は毎回用意してあげなければならない手間が必要となるでしょう。

 

こんな時はウェットフードとドライフードを混ぜるべし!

キャットフードのドライとウェットは混ぜるのは危険?最適な量や理想の比率を紹介

上記では2種類のキャットフードを混ぜる事によるデメリットを4つご紹介してきました。

ただし!

  • ドライフードの食いつきが悪いとき
  • キャットフードを切り替えるとき
  • 水を上手に飲めない時

については例外です!

こんな場合は、ドライフードとウェットフードを正しく混ぜてあげることで、解決する事がありますので、状況に応じて対応してみてください。

 

ドライフードの食いつきが悪いとき

ドライフードのみであげると、あんまり食べてくれない猫ちゃんには、ウェットフードを混ぜて与えると食いつきがよくなる場合があります。

ウェットフードの方が風味が豊かで、食感も生肉に近いので、多くの猫ちゃんが好んで食べる傾向があるためです。

それならばウェットフードだけをお腹いっぱいあげれば良い?と考える方も多いと思いますが、ドライフードをあげるメリットも多いのです。

ドライフードのメリット
  • 長期の保存ができるなど、扱いが簡単
  • ウェットフードより低価格が多数
  • 顎や歯の強化につながる
  • 歯垢除去(お口のお掃除)効果

ウェットフードには食事で水分が摂れるといったメリットがありますので、一概にどちらが良いとは決められませんが、ドライフードのメリットを考えると、いずれは硬いドライフードだけでも十分な食事をとってくれるようになる事が理想。

そのためのお手伝いとして、ドライフードに慣れてもらうためにウェットフードを混ぜるという手段は問題ありません!

また、噛む力の弱くなった高齢猫にも、ドライフードをふやかしてウェットフードを混ぜて与えると食べやすくなります。

 

キャットフードを切り替えるとき

例えば、「病気で療法食を与えなければいけなくなった」「好みが変わって今までのフードを食べてくれなくなった」などの場合に、キャットフードを切り替える必要が出てきます。

このような時、突然キャットフードAからキャットフードBへ変えてしまうと、突然の変化に猫の体には大きな負担がかかってしまいます。

それを避けるために、今まで与えていたキャットフードに、少しずつ新しいキャットフードを混ぜ、少しずつ新しいフードに慣らしていくのが正しい手順となります。

体に負担がかかってしまうと、下痢や軟便などの体調不良を引き起こすことがありますので注意しましょう!

 

水を上手に飲めない時

上記でも触れた通り、ウェットフードには水分が多く含まれているため、食事で水分摂取をできるというメリットがあります。

一方ドライフードは食事で水分を摂る事ができないため、別のお皿などにお水を用意して、猫ちゃん自ら飲んでもらう必要があるわけです。

お水を問題なく飲んでくれる猫ちゃんであればドライフードのみで問題はありませんが、猫ちゃんによっては水を飲んでくれない子もいます。

水分補給は我々人間同様に、猫ちゃんにとっても大切なことですから、水分不足が心配な時は、ウェットフードを混ぜてあげるのも◎です。

 

ドライフードとウェットフードを混ぜる時の最適な量や理想の比率は?

キャットフードのドライとウェットは混ぜるのは危険?最適な量や理想の比率を紹介

では、ドライフードとウェットフードを混ぜる時は、それぞれどのくらいの量を混ぜてあげれば良いのか?について見ていきましょう。

また、混ぜる際はどのキャットフードを合わせても良いわけではなく、選び方にもポイントがあります。

下記ではその注意点についてもご紹介していきますので、ドライフードとウェットフードを混ぜる際には注目してみてくださいね♪

 

キャットフードを混ぜる時の量と割合・比率

ドライフードとウェットフードを混ぜる際は、1回の目安量の半分ずつを混ぜて与えるのではなく、猫が一日に摂取しても良いカロリーを基準に考えてあげる必要があります。

この時、2種類のキャットフードを混ぜる理由を考えるとわかりやすくなります。

例えば、水分補給が目的の場合には、

  • ドライフード40%:ウェットフード60%

のように、ウェットフードを多めにして水分を十分に摂取できるようにしてあげます。

一方で、食いつきを良くするために混ぜるのであれば、

  • ドライフード60%:ウェットフード40%

のように、ドライフードをメインにして、食べやすくするためのウェットフードであることを考えると良いでしょう。

あまり食いつきがよくない猫ちゃんには、ご飯を人肌に温めてあげるのも効果的!

混ぜる以外の、「温める」「ふやかす」などの方法で対応できないか?も検討してみてくださいね♪

これはあくまで目安ですので、カロリーを確認した上で、カロリーオーバーとカロリー不足には十分に気を付けてあげてくださいね。

 

キャットフードを切り替えるときの割合・比率

従来のフード 新しいフード
1日目 90% 10%
2日目 80% 20%
3日目 70% 30%
4日目 60% 40%
5日目 50% 50%
6日目 40% 60%
7日目 30% 70%
8日目 20% 80%
9日目 10% 90%
10日目 0% 100%

キャットフードを切り替えるために混ぜる場合には、徐々に新しいキャットフードのみで食事ができるように、毎日少しずつ比率を変えて与えていきましょう。

こちらもあくまでも目安となりますので、猫ちゃんの体調や食いつきをよく観察して調整してあげてくださいね。

 

ミックスフィーディングのやり方

2種類のキャットフードを与える方法として“ミックスフィーディング”と呼ばれる方法もあります。

これは1度の食事に2種類のキャットフードを与えるのではなく、

  • 朝:ドライフード
  • 昼:ウェットフード
  • 夜:ドライフード

というように、食事によって与えるキャットフードの種類を変えるというものです。

水分不足が心配な猫ちゃんの場合などは、1度の食事で2種類を与えなくても“ミックスフィーディング”を用いれば、1日1度は確実に水分補給ができる事になります。

2種類を混ぜるよりも、カロリー計算などの手間も省けますので、検討してみてくださいね。

※ミックスフィーディングを行う場合は、ドライフード・ウェットフードどちらも「総合栄養食」で選ぶようにしましょう!

 

キャットフードを混ぜてあげる時の注意点は?

2種類のキャットフードを混ぜる時の最大の注意点は、選び方です。

例えば、1つは肥満対策のキャットフードなのに、もう1つは肥満対策がされていないハイカロリーのキャットフードでは、キャットフードの持つ特性を打ち消してしまいますよね。

そうならないためにも、キャットフードの特徴についてもじっくり考えて選んであげましょう。

 

「総合栄養食」「一般食」の組み合わせ

そもそも「総合栄養食」と「一般食」の違いって何かというと、

  • 総合栄養食:栄養価の整った主食になるもの(ご飯とおかず)
  • 一般食:総合栄養食のサブ的な役割(おかずのみ)
  • 間食:ご褒美やご飯までの合間に食べるもの(おやつ)

つまり、「総合栄養食」はこのキャットフードと水さえ与えていれば生きていけるもの、「一般食」はその基準を満たしていないもの、という事になります。

このことから、もちろん「一般食」×「一般食」の組み合わせでは栄養が不足する可能性が大。

食いつき改善のためだけであればドライフードをメインにして、カロリーを計算した上で、「一般食用」をおかずやトッピングとして混ぜてあげればOK。

ミックスフィーディングのように分けて与える場合には、ドライフード・ウェットフードどちらも「総合栄養食」で選ぶようにしましょう!

 

同じメーカー・ブランドで選ぶ

2種類のキャットフードのメーカーやブランドは揃えて購入するのがおすすめです。

例えば、『ヒルズの避妊去勢後用のドライフード+ヒルズの避妊去勢後用のウェットフード』のように同じブランドの同じ種類に揃えると、栄養バランスが崩れるリスクを最小限に抑える事ができます。

極端な例ですが『ヒルズの避妊去勢後用のドライフード+ロイヤルカナンのシニア用のウェットフード』のような組み合わせは避けて、猫ちゃんに合わせた種類を選んであげてくださいね!

 

まとめ

キャットフードのドライとウェットは混ぜるのは危険?最適な量や理想の比率を紹介

今回は、キャットフードのドライとウェットは混ぜるのは危険?最適な量や理想の比率と題してご紹介してきましたが、いかがでしたか?

もちろん1種類のキャットフードだけで問題がないのであればそれが一番良いですが、猫ちゃんによっては上手くいかない事もありますよね。

そんな時は、カロリーや種類に気を付けた上で、猫ちゃんの様子を見ながら混ぜてあげても問題ない事はお分かりいただけたと思います!

ペットショップなどに行くと、たくさんの種類のキャットフードがあって迷ってしまう方も多いと思いますので、その際はぜひ店員さんに相談するなど、間違いがないか確認した上で購入してくださいね♪