猫を飼っていると気になる身体の構造。
今回は「猫の耳」についてお話をしていきますよ。
猫ちゃんの耳といえば、体の中で誰もが可愛いと思えるパーツ!
人間よりもさらに薄く柔らかいので、ふにふにと触って幸せを感じる人も多いはず!!(笑)
筆者も自宅の猫ちゃんの耳をペロペロと触ってはいつも怒られているのですが、とっても魅力がありますよね。怒られても懲りずに何度も触ってしまいます・・・。
そんな飼い主さんでも気になることの一つとして、「猫の耳に水が入っても大丈夫なのか?危険ではないのか?」という疑問はありませんでしょうか?
そう思ってネットで調べてみると、「猫の耳に水が入ると危険で死んでしまう」というような噂が昔からあるようですね。
たとえ水嫌いの猫ちゃんであっても、ご家庭によっては、また猫ちゃんの状態によってはお風呂に入れることもありますので、まさかそんなことで死んでしまうなんて!?とこの噂を知った飼い主さんは心配するのではないでしょうか。
そこで、猫の耳に水が入るとどうなるのか、危険なのか、気になる噂の真相について、詳しくご紹介していきます!
ちょっと心配になってきたそこの飼い主さん!ぜひチェックしてみてくださいね!
猫の耳に水が入ると死ぬの?
兄猫、月1のシャンプー。
悲しみの叫びが木霊する風呂場で妹犬の献身的な支えの図。 pic.twitter.com/hWG1IRE0xQ— マルポエ (@maruru_poe) June 14, 2022
「猫の耳に水が入ると危険で死ぬ」という噂が長年飼い主さんの間で囁かれているようですが、単刀直入に言いますと、実はこれは間違いです。心配する必要はありません!
そりゃそうですよね。(笑)
噂は事実より大きな尾ひれがついて広まるものです。それだけで死んでしまっていては、今頃世界中の野良猫は絶滅しているのではないでしょうか。野良猫は外で雨風に打たれても力強く生き残っていますしね。
この噂を初めて知った筆者でも、これは流石に言い過ぎだろうと思いました。
というのも、以前、筆者宅の猫ちゃんが皮膚病になった時、動物病院から点耳薬を処方されました。
そのお薬は耳の中に直接垂らして、お薬が出てこないように数回モミモミして浸透させるもの。
噂が本当なのであれば、とっくにウチの猫ちゃんは死んでいるはずです。それも、病院で処方されたお薬で言う通りにしただけなのに・・・。
ですが、そんなわけはないと分かりつつも、事の真相を確かめないと不安で不安で心配する飼い主さんもいますよね。世界に一匹しかいない大事な愛猫のことですし、心配するのは当たり前です。
だけど安心してください!万が一入っても、猫は犬のように身体をブルブルと震わせ、遠心力で自分で出すことができますので、基本的には大丈夫です。
人間でも、プールやお風呂、海などで泳いでいたら水が入ってしまうことがありますが、頭を縦に振って自分で出せますよね。そのままで放置する方はいないと思います。猫ちゃんも同じく、水が入っている状態は不快と感じているので、本能的に外に出そうと首を振ったりします。
ただ、人間と同じように、長時間入ったままにしていると危険で、炎症が起きて外耳炎になってしまい、最悪死に至ってしまう、といったこともあります。
これが噂に尾ひれがついて回った真相ですね。「長時間ほったらかしにしていた最悪の場合」ですので、「耳に水が入ると危険で死んでしまう」といった噂の状況とはまた違うので、心配する必要はありません。
あまり気にしすぎても猫ちゃんはいたって健康だというケースの方が多いですし、猫ちゃんが病気にかかってしまった場合はお薬を直接垂らすこともあります。普段と様子が変わらないようであれば特に問題がないので、噂を気にし過ぎないようにしましょう。
猫をお風呂に入れるときの注意点
「じゃあお風呂に入れるときはどうしたらいいの?」と不安に思う方もいると思います。そんな方のために注意ポイントを簡単にご説明しておきますね。
- 体調確認
- 爪が伸びていないか
- 耳の状態
- ブラッシングはできているか
まずは、体調が悪そうな時やワクチンの後などはお風呂に入れるのを避けましょう。普段と様子が違ったり、本調子で無さそうな時は体調が悪化してしまう可能性があるので、無理して入れず、別日にするといいでしょう。
また、爪が伸びているかどうかも入浴前にチェックします。猫ちゃんは爪が伸びていると、お風呂を嫌がって飼い主さんを引っ掻いてしまう心配があります。嫌がらずに入ってもらうためと、飼い主さんが爪で引っかかれて怪我をしないためにも、入浴前には爪は切っておきましょう。そうすることにより、お互いの予期せぬ怪我を防ぐことができます。
爪のチェックの次は耳の状態もしっかりとチェックしていきます。中に垢がついたままだと、それが濡れることでさらに奥へ入り込んでいき中耳炎のリスクになってしまいます。どんどん詰まっていってしまうんですね。中耳炎を防ぐためにも、入浴前に掃除もしておくとリスクを避けられ、安心です。
さらに、毛は濡れると絡み合って余計に固まってしまいます。人間でも、ワックスやヘアクリームでガッチガチに髪の毛を固めたときは、シャワーでなかなか綺麗に指を通すことは難しいですよね。猫も同じで、お風呂に入りながら固まってしまった毛をケアしながら綺麗に洗うといったことは難しいので、そうならないために、あらかじめ入浴前にはブラッシングをしておくようにしましょう。
猫の耳に水が入ったときの対処法
風呂に付いてきた猫ちゃん(勿論濡れた) pic.twitter.com/p6V8g6rOO4
— めじろ (@191516) June 17, 2022
噂のようにならないようにどれだけ注意していても、思わぬミスで水が入ってしまうこともありますよね。では、そういったときは一体どう対処したらいいのでしょうか?
まず、猫ちゃんは耳に水が入ると、飼い主がどうこうする前に、ブルブルッと頭を大きくふるわせて外に出そうとします。誰に頼るでもなく、自分で外に出すことができるので、基本的には入ったからといってそこまで慌てる必要もありません。
ただ、以下の状態のときは要チェックです。
猫の耳に水が入ると外耳炎のリスクになる?
猫ちゃんの耳の中は通常乾いているのですが、何らかの形で水が入り濡れた状態のまま放置していると危険で、湿った環境で菌やカビが増え皮膚炎や外耳炎を発症してしまうことがあるようです。
特に、折れ耳で人気のあるスコティッシュフォールドやマンチカン、アメリカンカールなどの品種は、その形が原因で中が乾きにくく耳垢が溜まりやすくなっています。
筆者宅の猫ちゃんは折れ耳のスコティッシュフォールドで、子猫時代に真菌で皮膚炎になってしまったことがあり、それ以来こまめに耳掃除をするようにしています。
もし上記の品種で折れ耳の個体の子と暮らしている方は、特に中の状態をこまめに確認してあげてくださいね。
もし水がかかってしまったと思った時はすぐに拭いてあげて、定期的に掃除もしてあげるといいかもしれません♪
外耳炎になっている特徴としては、どちらかの耳をやたらと気にして足で触っていたり、水が入った時のようにブルブルッと頭を振っている様子があります。
そういったときは、なにか不愉快なことが起きている、病気である可能性もあるため、かかりつけの動物病院の先生に診てもらうといいでしょう。
まとめ
二階建て🏠
水嫌いなのに風呂場大好きなもずこん🐱🐱#保護猫 #子猫 #仔猫 #猫好きさんと繫がりたい #猫好きな人と繋がりたい #猫のいる幸せ #猫のいる暮らし #猫 pic.twitter.com/jCNOOLvAvs
— もずく&こんぶ(保護猫・姉弟) (@mozukon_xiaomao) June 17, 2022
今回は猫の耳に水が入ってしまった時のリスクについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
「耳に水が入ると危険で猫は死んでしまう」というのは嘘ですが、長時間放置するのはよくありません。
中が湿ってしまうことにより、雑菌やカビが繁殖し、外耳炎のリスクが高まってしまいます。
猫ちゃんは体をブルブルさせて遠心力で水を出すことができるのですが、飼い主さんの方でもよく拭いてあげるようにしてくださいね。
もし病気があったとしても早期発見につながりますので、普段の耳掃除は習慣づけたいものです。
お風呂に入ったときなどで水が入ってしまう場合もあると思いますが、それも心配する必要がなく、きちんと拭き取ってあげれば大丈夫。
あまり神経質になりすぎず、もし病気を疑うような様子が見られるようでしたら、早めにかかりつけの動物病院の先生に診てもらうようにするといいでしょう。
以上、「猫の耳に水が入ると危険で死ぬ?対処法も紹介」でした!