猫が爪とぎのダンボールをガシガシ食べるのなぜ?かじる癖は治るの?について解説していきます。
最近ではネット通販などを利用して、自宅にダンボールがたくさん溜まっている方も多いと思いますが、猫を飼っているとダンボールで遊ぶ姿はよく見られますよね。
ただ、ダンボールの中に入ったりして遊ぶだけならまだしも、かじられて困っている…という方は多いと思います。
特にダンボール素材の爪とぎをかじられてしまうとすぐにボロボロになって、がっかりしてしまいますよね。
そこで今回は、
- 猫がダンボールをかじる理由
- 猫がダンボールをかじるのをやめさせる対策と方法
について解説していきますので、最後までじっくりご覧ください♪
Contents
猫が爪とぎのダンボールをガシガシ食べる理由とは?なぜダンボールが好きなの?
おそらく、爪とぎ用のダンボールをかじってしまう猫ちゃんは、爪とぎ用でなくてもダンボールそのものに興味があります。
ダンボールは人間に言わせればしっかりした紙であり使用用途は箱ですが、猫にとってはたくさんの魅力がつまった代物です。
そのため、もし爪とぎ用のダンボールをかじられて困るという場合には、ダンボール製ではない爪とぎを用意するだけで解決する可能性もあります。
では、猫はどうしてそんなにダンボールが好きなのか?かじってしまう理由はなぜなのか?について見ていきましょう!
猫がダンボールをかじる主な理由
猫がダンボールをかじる理由としては、
- ストレス発散
- 狩猟本能
- 飼い主さんの気を引きたい
- 歯がかゆい
などの理由が考えられます。
ストレス発散
室内で飼われている猫は、外で活動している猫に比べて運動量が少ない傾向にあります。
室内の限られたスペースを行き来する事はあっても、食料を求めて何キロも歩く必要は無いので、当然と言えば当然ですが、運動不足からストレスが生じるケースも少なくありません。
他にも、多頭飼育されている場合、他の猫との相性によってはストレスが生じやすくなりますし、飼い主さんに甘えたいのに独り占めできないヤキモチからストレスを感じる子もいるでしょう。
猫は環境の変化やストレスに弱い動物であり、ストレスを感じると代替え行為をして気持ちを落ち着かせようとすることがあります。
その一つとして、ダンボールをかじる行為へ発展している可能性がありますので、ストレスとなっていることはないか?を一度点検してみましょう。
狩猟本能
人間と一緒に暮らし、ちゃんとご飯をもらって食べている猫は、自分で狩りをしてご飯を探す必要はありません。
が、そんな現代を生きる猫にも、狩猟本能は強く残っており、無くなる事はありません。
狩猟本能から、何かをかじったりちぎったりしたくなっている可能性が考えられ、その矛先がたまたまダンボールだったのかもしれません。
ダンボールの素材自体も、かみついた時に十分牙が貫通する強度で、噛みつく・かじる・かみちぎるといった狩猟に必要な動作が行いやすいという点もポイントです。
ダンボールを相手に狩りの雰囲気を楽しんでいる猫は、ダンボールをかじっては投げ、ちぎっては投げ、という様子が伺える場合もあります。
この動作は、鳥の羽をむしる行為と似ているという意見もあり、そうする事で猫の狩猟本能が満たされているようです。
飼い主さんの気を引きたい
飼い主さんの事が大好きな猫ちゃんほど、いたずら好きだったりしますよね。
それは、飼い主さんが反応してくれる事が嬉しくて、ついいたずらしてしまっているのかもしれません。
その矛先がダンボールとなっている可能性があり、過去に爪とぎ用の段ボールをかじったときに飼い主さんが慌てて駆け寄ってきた経験を覚えている可能性も。
ダンボールをかじれば飼い主さんが来てくれる!と間違った理解をしてしまっているのかもしれません。
歯がかゆい
乳歯の生え始め~永久歯に生え変わる生後2~5カ月頃までは、歯茎がムズムズしていて、何かに噛みつく事で紛らわせようとしている可能性があります。
人間の赤ちゃんも歯が生える前は「歯がかゆい」として、歯固めと言われる歯茎で噛めるようなおもちゃが与えられますよね。
それと一緒で、猫も歯が生える時期は、色々なものに噛みつく事が多くなります。
猫にとってダンボールは程よい硬さで、噛み応えがある素材ですから、人間でいう歯固めのような役割で活用している可能性があるでしょう。
ダンボールが大好きな猫もいるって本当?
猫の中には、ダンボールそのものが大好き!という子もいます。
上記でもご紹介した通り、ダンボールの硬すぎず、しっかりとした質感は猫のおもちゃとしてピッタリな場合も多いんです。
爪を立てれば爪がとげて、噛みつけば狩猟本能も満たせるわけですが、他にも箱型に組み立てれば中に入る事ができて、狭く暗い場所が好きな猫にもうってつけ。
多少の防音効果があったり、温かみがあったり、猫が好きなポイントをたくさん抑えられているものなんです。
そのため、ダンボールを見た時に「かじりたい!」と思うよりも「好き!」と思っている猫も実は多いです。
猫がダンボールをかじるのは危険?
ダンボールで遊んでいる最中に、ちょっとかじりついたらその感触が気に入ってしまった、という子もいるでしょうし、他にかじりつきたいものが無いからダンボールをかじる、という子もいるでしょう。
状況によりダンボールをかじる理由は様々考えられますが、ダンボールなら比較的安価で手に入りますし、ネット通販などを利用すると山のように集まってきますよね。
それならばかじらせてあげれば良いか…と思いますが、ダンボールをかじる猫がいる場合は「誤飲」「誤食」に十分注意が必要です。
ダンボールをかじっているときに噛みちぎるような仕草があれば、そのまま飲み込んでしまう可能性が大きいですので、やめさせましょう。
ただ噛みついている場合でも小さなかけらを飲み込んでしまう可能性も十分に考えられます。
ダンボールを飲み込んでしまった際に、吐き出したり排泄時に出てくれば一安心ですが、上手く体内から排出できないと消化不良をおこしたり、腸閉塞などの病気になり手術が必要になる場合もあります。
その状態に気づかず放置してしまうと、命にも関わる危険な状態となります。
そうならないためにも、下記でご紹介する対策についてもご一読いただき、事前に対策できるところは対策をしておきましょう♪
猫のかじる癖は治るの?対策とやめさせる方法は?
上記でご紹介した通り、猫がダンボールをかじる理由は様々ですが、「誤飲」「誤食」によるリスクを考えるとできるだけやめさせたい所ですよね。
そこで下記では、かじる癖を辞めさせる方法について解説していきますので、参考にしてください♪
ダンボールを置かない
1番手っ取り早い解決策は、ダンボールを撤去するという事です。
買い物やネット通販で自宅にダンボールが届いたらすぐに畳んで、収集の日まで猫に見えないしょに収納しておけば猫がかじる心配は無くなります。
テープ等で補強する
ダンボールが好きで取り上げるのはかわいそう…という場合や、ダンボールを全て撤去するのが難しい場合には、あらかじめテープなどで補強しておくのがおすすめ。
猫がよくかじってしまう、へりや蓋の部分などを中心に、普段よく噛んでいる場所を補強するようにしましょう。
テープなどで補強しておくと、万が一かじられた場合もかじり取られる心配が減りますし、小さな破片も出にくくなります。
その際使うテープは上部な布製のガムテープにするなど、工夫をしてみてくださいね。
噛んでも良いおもちゃをあげる
ダンボール以外にも気に入るおもちゃが無いか?は必ず試してみましょう。
他に噛み心地が良いものが無いためにダンボールをかじっている可能性も考えられますよね。
また、ダンボールをかじる事でストレスや狩猟本能を発散させているのだとしたら、ただ取り上げるだけでは猫が気持ちの整理ができなくなってしまいます。
そうならないためにも、かじって良いおもちゃを与えてみてくださいね。
狩猟本能を満たすという意味では、猫じゃらしやネズミのおもちゃなどを使用して追いかけっこをしかけてもいいですし、釣り竿のような物の先におもちゃが付いていて、それを不規則に動かすおもちゃも最適です。
食事の量を見直す
猫も人間もお腹いっぱいの状態になると、物を口に入れたいという気持ちがなくなりますよね。
それを利用して、あまりお腹がすきすぎる事のないように調整してあげるのも一つの手段です。
ただし猫ちゃんの肥満は大きな病気の引き金となる可能性がありますので、日々のカロリー計算は入念に。
与えすぎにも必ず注意をはらってくださいね。
スキンシップをとる
飼い主さんと十分なスキンシップを取る事でストレスが発散される猫もいますし、飼い主さんの気を引きたくてダンボールをかじっていた猫は「ちゃんと見てるよ」と分かってもらう事で、止めさせることができる可能性もあります。
一人の暇な時間を過ごさせない事でダンボールから意識をそらす事もできますね。
飼い主さんが自宅にいない時など、その間はダンボールを撤去して、いる時は十分にスキンシップをはかるのも効果的です。
まとめ
今回は、猫が爪とぎのダンボールをガシガシ食べるのなぜ?かじる癖は治るの?についてご覧いただきました。
ダンボール以外に気に入ってくれるものがあれば、できれば安全なもので遊んでもらいたいですね。
とはいえ、猫なりに理由があってダンボールをかじっているので、解決策もないままにただダンボールを取り上げてしまっては、猫のうっぷんを晴らせなくなってしまうかもしれません。
猫がダンボールをかじるのをやめさせることは可能ですので、猫がどうしてダンボールをかじりたがっているのか?の理由にも目を向けて、適切な対策を講じていきましょう!
理由や対策に関しては、今回ご紹介した内容を参考にしてくださいね♪