生後5ヶ月の猫の体重3キロは太りすぎ?何キロからが肥満でデブ猫?について疑問解消していきます!
愛猫の現在の体重や、平均体重をご存知でしょうか?
たくさんご飯を食べて元気に大きくなってくれる事は、飼い主にとっての喜びの一つですよね!
また室内で飼われている猫ちゃんにとって、食事が一大イベントとなっていて、楽しみにしているという方も多いのでは?
しかし、ご飯やおやつを与えすぎて体重が増えすぎてしまうと、小さな体の猫ちゃんにとっては大きな負担となり、最悪の場合大きな病気の引き金になりません。
そこで今回は、猫ちゃんの体重や、肥満について詳しく解説していきます!
ぜひ飼っている猫ちゃんの体重と比較してチェックしてみてくださいね♪
Contents
生後5ヶ月の猫の体重3キロは太りすぎ?標準目安は何キロ?
まず、猫ちゃんの体重の目安についてご紹介していきます。
最初にご理解いただきたいのは、猫ちゃんの体重は、人間のように標準体重が決まっていません。
人間の場合、身長に加え、性別や年齢に合わせて、適正体重が決まってきますよね。
しかし猫ちゃんは種類や個体差が大きく、この体重ならOK・NGという目安を一概に決める事ができません。
そのため、下記でご紹介する内容はあくまでも目安となりますのでご留意ください!
猫の適正体重は?
猫の成長期は生まれてから1歳くらいまでとされています。
猫の1歳は、人間の20歳くらいと同じ年齢と考えられており、その頃にはおおよその成長が終了するというわけです。
生まれたばかりの子猫は毎日体重が増加するなど、見る見るうちに成長していき、オス・メスの違いや種類などの個体差はありますが、下記でご紹介するような体重の変動となってきます。
週齢・月齢 | 体重 |
---|---|
生後0週 | 約100g |
生後1週間 | 約150~200g |
生後2週間 | 約200~300g |
生後3週間 | 約300~400g |
生後1ヵ月 | 約400~500g |
生後2ヵ月 | 約950g~1.0kg |
生後3ヵ月 | 約1.0~1.5kg |
生後6ヵ月 | 約2.5~3.0kg |
生後9ヵ月 | 約3.0~3.5kg |
生後12ヵ月 | 約3.0~5.0kg |
1歳までの間に、硬いご飯が食べられるようになったり、好き嫌いがはっきりしてきたり、食に対する反応も様々に分かれていきます。
中には上記の表よりも大きな猫、小さな猫もいると思いますが、ご飯の食いつきなどによっても異なりますので、まずは目安として飼っている猫ちゃんの体重を比べてみてください。
猫種別:適正体重目安
猫の種類によって、1歳を過ぎた成猫であっても、小さな猫もいますし、1歳未満の子どもであっても大きな猫もいます。
さらには適正体重が、猫の中では大きめに設定される種類もいますし、逆にしゅっとした見た目が適正体重となる種類もいますよね。
そのため、飼っている猫ちゃんの種類に合わせて適正体重か否かを判断していく事も大切となりますので、下記の表でチェックしてみてください!
サイズ | 猫種・体重 |
---|---|
小型 | ・シンガプーラ/2.0~3.5kg ・ロシアンブルー/3.0~5.5kg ・アメリカンカール/3.0~5.0kg |
中型 | ・アメリカンショートヘアー/3.0~7.0kg ・ペルシャ/3.5~7.0kg ・ヒマラヤン/3.0~5.5kg |
大型 | ・メインクーン/4.0~10.0kg ・ベンガル/5.0~10.0kg ・ラグドール/4.5~9.0kg |
例えば同じ小型の猫の種類であったとしても、シンガプーラの2.0キロと、ロシアンブルーの5.5キロであれば、見た目にもかなり大きさが違って見えます。
また、アメリカンショートヘアーやメインクーンのように最低~最高の差が大きく、同じ種類であっても体重が全く違う猫ちゃんがいるんです。
このように、猫の個体差によって適正体重は変化するため、数値はあくまで目安として、下記でご紹介する猫ちゃんの体型などと合わせてご飯を調整してくださいね♪
生後6ヶ月頃までは体重を気にする必要なし!
ここまで、猫の大まかな適正体重をご覧いただきましたが、生後6ヶ月くらいまでは、猫の成長期であるため、体重を気にする必要はありません。
この時期は、成長スピードにも個体差が大きく現れますし、毎日少しずつ増える子もいれば、横ばいから突然急に大きくなるスピードがアップする子もいますよね。
そのため、上記でご紹介した適正体重と比較してみても、軽い子もいれば重い子もいます。
特に成長期は猫の体をつくる大事な時期でもありますので、食事量を気にする必要はありません!
食べるのが好きな猫ちゃんには食べたい分だけ食べさせてあげて、のびのび大きくなってもらいましょう♪
何キロからが肥満でデブ猫?猫の体型の判断基準も紹介!
上記でも述べた通り、同種の猫でも個体差により体重の開きがあるため、「何kgを超えたら肥満」とは一概に言えません。
では、どう判断したら良いのか?というと、
- 猫の“肥満”の判断基準
- 猫の体型で判断する方法
この2つで判断をしていくのがおすすめ。
どういうことか、順番にご紹介していきます!
猫の“肥満”の判断基準は?
まず体重の数字的な“肥満”の判断基準ですが、一般的な「肥満」の考え方としては、犬や猫の場合はその個体の『適正体重より15~20%を上回った状態』が“肥満”と言われます。
上記では主な種類の猫の適正体重についてもご紹介しましたが、この適正体重を計算に当てはめてみると、
- 適正体重3キロの猫→約3.5~3.6kg以上
- 適正体重5キロの猫→約5.8~6.0kg以上
が肥満、というように目安を知る事ができます。
特に、標準サイズの猫の体重が8.0kgを超えている場合などは、適正体重を大幅に上回ることになり、肥満と考えて直ちに行動を起こした方が良いでしょう。
ただ、大型種の猫の場合は、8.0kgを超えても適正体重の場合がありますので、猫の種類や全体的な体格を見た上で判断するようにしてくださいね!
猫の体型で判断する方法
猫の肥満を判断する際は、体重だけでなく、見た目のチェックも忘れずに行いましょう!
下記ではその際のポイントをご紹介していきますが、定期的に獣医さんに健康チェックを行ってもらうのがおすすめです。
肋骨
猫が平らな場所で伏せている状態のときに、前足の付け根にある肩甲骨の後ろあたりから腰までを、両方の手のひらで撫でるように触ります。
このとき、肋骨の感触が手のひらにどの程度伝わるかで判断していきましょう。
- 肋骨の凹凸がわかる→標準体型
- 肋骨の感触がかろうじてわかる→ぽっちゃり体型
- 肋骨の感触がなく、どこにあるかわからない→肥満気味
腰のくびれ
猫が立った状態のときに真上から見てみましょう。
この時、ウエストにどの程度くびれがあるかを見て判断します。
- くびれの位置がなんとなくわかる→標準体型
- くびれの位置がわからない→ぽっちゃり体型
- くびれがなく、お腹部分が膨らんでいる→肥満気味
お腹の膨らみ
猫が立っている状態を真横から見て、お腹の膨らみ具合を見てみましょう。
その際、張りがなく膨らんでいるときは皮膚が垂れているだけで肥満ではない可能性もありますので、お腹に優しく触れてみてくださいね。
- お腹のラインが床とほぼ平行になっている→標準体型
- 下腹部がぽっこりと膨らんでいる→ぽっちゃり体型
- お腹全体に大きな膨らみがある→肥満気味
背骨
猫の背中を首の辺りからお尻の方へ撫でてみて、手に伝わる背骨の感触で判断していきましょう。
- 背骨のゴリゴリした感触がはっきりわかる→標準体型
- 背骨の感触があまりわからない→ぽっちゃり体型
- 背骨の感触が全くない→肥満体型
猫が肥満になるとどんな影響があるの?
猫の肥満は、最悪の場合、命に関わる病へと発展しかねません。
例え200グラムであっても、人間のように50キロある場合の200グラムと、3キロしかない猫の200グラムは、大きな差がありますよね。
たかが数百グラムと考えず、体重は言葉を話せない猫ちゃんの健康のバロメーターであると考えてチェックしてあげてください。
もし、肥満かな?と思った時や、愛猫に異変を感じた際には、すぐに獣医師へ相談しましょう。
肥満が原因で起こりやすい病気
- 糖尿病…インスリンが体内でうまく作用せず、高血糖になる
- 肝リピドーシス…肝細胞の中に中性脂肪が過剰に溜まることで起こる機能障害
- 呼吸器疾患…肥満により肺の運動に負担がかかり、息が上がるなど呼吸器に影響が出る
- 皮膚病…肥満により全身の毛づくろいがままならなくなる結果、不衛生となり、脱毛症などにつながる
- 膀胱炎、尿結石…肥満で動くのがつらくなることからトイレに行く回数が減り、さらに運動不足で水を飲む量が減ることで、膀胱で尿が凝縮されることに
これらの病気は、目に見えない事も多く、素人に判断は難しいですね。
他にも、関節炎などの影響で動けなくなってしまう猫ちゃんもいますし、それらの影響で別の病気を併発してしまう事もあるようです。
肥満が直接的に病気を引き起こさずとも、病気を悪化させたり、かかりやすくなったりするリスクは高まりますので、体重管理は大切。
気になることがあれば、できるだけ早く獣医さんに診てもらって診断してもらう事が大切です。
まとめ
今回は、生後5ヶ月の猫の体重3キロは太りすぎ?何キロからが肥満でデブ猫?といった体重の疑問について解説をしてきました!
まず生後6ヶ月以内の猫であれば体重についてはそれほど心配しなくてOK!という事がわかり、一安心ですね♪
1歳以降の猫の場合でも、猫の種類や性別、年齢などによって適正体重が変わる他、個体差も大きいため、適正体重はあくまでも目安として考えましょう!
体型のチェックポイントをご紹介しましたので、ぜひ猫ちゃんとのコミュニケーションの際に、さりげなくチェックしてみてくださいね。
何よりも、心配や不安がある場合には動物病院へかかることがおすすめですので、信頼できる獣医さんに猫ちゃんの健康状態をチェックしてもらってくださいね♪