猫の悩み

捨て猫を見つけたら警察に通報すべき?どこに連絡するのが正解?

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今回は、ちょっと心苦しいですが、知っておかなくてはいけない話題「捨て猫」たちについてお届けしていきます。

多くの人が猫をお迎えし、そのほとんどの方は終生大切に、愛猫が虹の橋に辿り着くまでずっと寄り添っていることと思います。

しかしごく一部の人の中には、猫を捨ててしまう方もまだまだいるのが事実。

段ボールや紙袋などに猫が入れられ、猫カフェや動物病院の前に放置されていたなんて話を、皆さんも耳にしたことがあるはず。

そんな時に自分でも考えておきたいのが、もし捨て猫を見つけたらどうしたらいいのか?ということです。

警察に通報すればいいのでしょうか?

はたまた別のところに相談すればいいのでしょうか?

だとしたらどこに連絡すればいいのでしょうか?

ということで、捨て猫を見つけたら警察に通報すべきかどうか、またどこに連絡すればいいのかを今回ご紹介していきたいと思います。

知っておいて損はありませんし、捨てられた猫たちが第二の人生を幸せに送れるように、ぜひ皆さんも頭に入れておいてくださいね。

それではご覧ください。

 

捨て猫を見つけたら警察に通報すべき?


まだまだたくさんいる捨て猫。

多くの方が猫を飼うようになりましたが、その一方で捨ててしまう飼い主もまだたくさんいるのが現状です。

もしこれをご覧いただいている方が今後捨て猫を見かけた際は、ぜひ助けていただけるように、お伝えしていきたいと思います。

それでは本題ですが、もし捨て猫を見つけた時に警察に通報すべきかどうかについては、その猫の状況で変わってきます。

それは、猫に首輪がついているかどうかです。

詳しくご説明していきますね。

 

首輪がついている猫を見つけたら警察に通報する?

猫に首輪がついている場合は警察と保健所に通報しましょう。

飼い猫は財産としてみなされますので、遺失物として警察に届け出ておいた方がベター。

捨てたのではなく、自宅から脱走してしまった可能性もありますので、もしかしたら飼い主さんが見つかることもあるかもしれません。

ただ、明らかに「捨てられている」と判断されるような場合で警察に通報すると、「動物遺棄」という犯罪に当たりますので、警察が捜査に乗り出すことになります。

その場合は、警察の方から、捨て猫の発見者に対する聞き取りが行われ、調査が終わるまではご自分で飼うことはできません。

そして猫の健康状態の確認も遅れることになりますので、首輪がついていない猫の場合はまず動物病院に連れていき、獣医さんに相談してみるのがいいかもしれません。

保護活動をしている方によると、大抵の場合は飼い主が現れないことが多いのだそうです。

外に出してしまった時点で既に諦めているのでしょうか。

私も猫を飼っていますが、警察や保健所へ連絡もせず、探さないというのはとても信じられないですね・・・。

 

首輪がない捨て猫を見つけたら警察より動物病院へ!


次に、首輪をつけた捨て猫の場合、周りに箱や袋など人工的なものがなければ野良猫である可能性も。

その場合は警察へ連絡するより先に動物病院へ連れていき、感染症や寄生虫などの検査をしてもらうようにしましょう。

上述したように、明らかに捨て猫であっても警察に通報しては迅速な健康診断ができないこと…

首輪がない猫ちゃんを今すぐ助けたいと思われている方は、警察より先に動物病院に連れて行ってあげてくださいね。

また、猫にマイクロチップが埋め込まれているかどうかで飼い猫かどうかを判断することができますので、そこをチェックしてもらうことも忘れないようにしてください。

動物病院へ連れていきたい場合は、あらかじめ病院に電話で「保護した猫を連れていく」と状況を伝えておくようにすると◎

 

地域猫(さくら猫)かどうかをチェック

もし野良猫を見つけたら、確認していただきたいのは「耳の形」です。

耳が桜の花びらのようになっている場合は、既に去勢・避妊手術を終えた「地域猫(通称:さくら猫)」。

おそらく近所の方からご飯をもらったり、トイレの処理をしてもらったりしながら暮らしているのでしょう。

そのような場合、地元の保護団体がサポートとして関わっている可能性があります。

さくら猫の場合は地域住民に手厚くお世話されているはずなので、警察に届け出る必要はありません。

ですが、もし自宅にお迎えしたい場合は念の為保護団体に連絡をしてください。

いきなり猫の姿が見えなくなってしまっては、猫のお世話をしていた方々が悲しみますからね。

もし終生飼えないのであれば、さくら猫を無理に保護するのはやめておきましょう。

 

捨て猫を見つけたらどこに連絡するのが正解?


首輪がついていて、明らかにどこかの家の猫だとわかる場合は警察や保健所に連絡するのが良いのですが、もしそうではない場合は少しだけ自由度が増します。

それは、今後の猫ちゃんの暮らしについて動物病院や保護団体に相談する方法です。

ご自身で飼えない場合でも、少しの間だけ猫を自宅で保護できるのであれば、ネットの里親募集で飼ってもらえる方を探してみましょう。

保健所や行政の動物愛護センターに相談すると、猫を引き取ってはくれますが、結果として殺処分をされてしまうパターンが多いんです。

最近は殺処分を減らすための保護活動が活発ですが、殺処分はまだまだ多く行われています。

猫ちゃんの未来を守るためにも、なるべくご自身の自宅に迎えたり、ご自身の手で里親を探すのが◎

それでは、相談先について、一つ一つ詳しくご紹介していきますね。

 

捨て猫を見つけたらまずは動物病院へ

「まずは猫を動物病院に連れていき健康状態を確認する」ということは絶対に欠かさないようにしてください。

その場合の診察代はご自身で負担してもらうことになりますが、今後の猫ちゃんの暮らしを考える上で大切なこと。

猫を拾ったら病院は欠かさないようにしてくださいね。

先ほどもご説明したように、あらかじめ電話で野良猫を連れていくと連絡しておくようにしてくださいね。

もし里親を探したいという場合は、動物病院が里親募集や迷い猫の情報を持っていることもありますので、今後の猫ちゃんたちの生活については相談してみるといいかもしれません。

里親募集のチラシを貼ってくれる場合もありますよ。

もしご自宅で飼えるという方は、トイレやケージ、キャリーケース、キャットフードなどを揃えておくといいでしょう。

 

捨て猫を見つけたら地域の保護団体に相談?


警察や動物病院以外に、地元の保護団体に相談するという手段もあります。

保護団体であれば保護猫の譲渡活動を行なっていて、保護した方が自宅に猫を迎えられないという場合は猫を預かってお世話をしてくれたりもします。

ただ、最近はボランティアで忙しく現場に来てくれないこともありますので、まずは連絡してみてから。

その場合でも、まず最初に動物病院で健康診断をしてもらうのを忘れずに!

 

捨て猫を見つけたら里親募集をしてみる

健康チェックも終わり、ご自宅では飼えないけれど一時保護ならできるという方は、ネットなどで里親募集をしてみるのがいいかもしれません。

「猫 里親募集 掲示板」などで検索すると、たくさんの掲示板が出てきますので、そこに書き込んでみましょう。

もし候補者が現れた場合にチェックしたい里親の条件はコチラ。

  • 猫アレルギーがないかどうか
  • ペット可物件に住んでいるかどうか
  • 家族の同意があるかどうか
  • 定期検診や治療を受けさせる意思があるか
  • 終生飼ってもらえるかどうか

猫ちゃんが第二の人生を幸せに送れるように、厳しいと思うかもしれませんが、しっかりと見極めてから送り出してあげてくださいね。

 

捨て猫を見つけたらどうする?保護方法を紹介


猫が段ボールなどに入っているとそのまま持ち上げて移動できそうですが、実はそう簡単にはいきません。

また、捨て猫が子猫の場合と、成猫の場合で保護方法も変わってきます。

ここからは捨て猫を見つけたときの保護方法を紹介したいと思います。

 

捨て猫を見つけたらどうする?子猫の保護方法

捨て猫が子猫の場合、まずはおやつや餌を与えて、そちらに気がとられている間に素早く子猫を捕まえてください。

素手で捕まえようとすると引っかかれたり咬まれたりして危ないので、軍手をはめてくださいね。

また、運よく子猫を捕まえても逃げられる可能性があるので、洗濯ネットなどに入れてしまうのがおすすめです。

うまく捕まえられるか不安だという方は、おやつや餌に夢中になっている間に背後から近づき、洗濯ネットを被せると成功しやすいでしょう。

また、捕まえたいけど近づくのが怖いという方は、成猫と同じように捕獲機を使ってみてください。

無事捨て猫を保護出来たら、健康状態をみてもらうために、警察より先に動物病院へ連絡しましょう。

子猫の場合は首輪がないことが多く、警察に届け出ても飼い主が名乗り出ることは稀。

なので、警察に届け出て調査の間に猫が衰弱しないように、まずは動物病院へ連れていきましょう。

 

捨て猫を見つけたらどうする?成猫の保護方法

成猫の場合、子猫よりも警戒心が強いので死角から近づいて捕まえようとしても、気配を察知して逃げられる可能性が高いです。

なので、成猫の場合は捕獲機を使って捕まえるのが◎

捕獲機はホームセンターやネットで購入もできますが、保健所や保護団体のほとんどで貸し出しもしています。

捕獲機の奥におやつや餌をセットし、餌につられて猫が中に入ると入り口が閉まる仕組みになっているので、人間も猫もケガをすることはありません。

無事、猫を捕まえたら、首輪がある場合は警察や保健所へ連絡、首輪がない場合は野良猫の可能性が高いので動物病院へ連れていきましょう。

 

まとめ


今回は捨て猫を見つけたら警察に通報すれば良いのか?どこに連絡すべきなのか?ということについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

首輪のある猫は警察に通報して、そうではない猫ちゃんはぜひご自身の手で保護してあげてください。

保健所や行政の愛護センターではまだまだ殺処分が行われています。

猫ちゃんの未来を救うためにも、拾った方が里親になったり、里親を探してあげるようにしましょう。

ペットを飼うことが増えている今、その反対側ではこうした悲しい事実もまだまだ存在しています。

幸せな猫ちゃんを1匹でも増やすために、我々ができることを考えていきたいですね。

以上、「捨て猫を見つけたら警察に通報すべき?どこに連絡するのが正解?」でした。