猫が香箱座りして動かない理由なぜ?体調が悪いの?といった疑問について解説していきます!
とても可愛らしく、猫の愛らしさが全開となる「香箱座り」。
見かけた時にはこちらまで幸せな気持ちにさせてくれて、そのまま寝入ってしまうようなことがあれば、いつまででも眺めていたくなりますよね(笑)
ですが、この座り方をしたまま動かないと、体調が悪いのでは?と心配になってしまう方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、香箱座りをしている猫の心理や、体調が悪い場合の見分け方について解説していきます!
基本的には香箱座り=体調不良ではありませんが時には注意が必要となりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
猫の香箱座りはどんな体勢?みんなするもの?
香箱座りとは、自分のお腹の下に前足・後ろ足をすべてしまっている座り方です。
名前の由来としては、猫の体全体が長方形に見えることから、香木などの香料を入れておく「香箱」に例えられました。
上から見るとまぁるくなって毛がふわふわとして可愛らしいこの姿が香箱座りと呼ばれるようになったのは、ネット上で様々な情報が発信され始めてからなのだとか。
ちなみに英語では一塊のパン(loaf)に似ていることから、”catloaf”と呼ばれているそうです!
香箱座りができない猫もいるって本当?
香箱座りは、決して珍しい姿ではありません。
猫を飼っている人であれば、実際に見かけた事がある方も多いと思います。
猫はみんなやるもの、と思っている方もいるかもしれませんが、実はできない猫もいます!
- 太り気味
- 大きな体格
- 暑がり
前足・後ろ足をすべて折りたたんで体の下に入れ込む事が苦しく感じられる猫ちゃんは、香箱座りを好みません。
その場合は、どちらかと言えば足を投げ出して、伸びた状態で過ごす事が多くなると思います。
いずれにしても、香箱座りをしてもしなくても異常ではありませんので、ご安心ください。
香箱座りをする動物は他にもたくさん?
実は、香箱座りをする動物は猫だけではありません。
- 犬
- うさぎ
- トラ
- ライオン
- アルパカ
- ひつじ
- ヤギ
多くの種類の動物が香箱座りをする事が分かっています。
うさぎやアルパカなど、毛がふわふわの動物が香箱座りをすると、ふわふわの毛玉がコロコロしているように見えてより一層カワイイんですよね(笑)
もし動物園などで見かける事があればぜひ探してみてくださいね♪
猫が香箱座りをする理由はなぜ?体勢別の心理状態を解説!
猫は心理状態に合わせて様々な体勢を取ります。
その中の一つが香箱座りとなりますが、この座り方をしている時、猫はどんな心理状態なのでしょうか?
その他のよく見かける一般的な猫の体勢についてもご紹介していきますので、早速見ていきましょう♪
香箱座りをする猫の心理状態
香箱座りをする時の猫は、主にリラックスをしている時だと言われています。
手足をしまい込んでいる体勢は、周りに敵や脅威がある時にはとれない体勢。
もし何かあったときにすぐに走り出せるような体勢で座っている事が多くなります。
そういった警戒心が無い時に香箱座りをするというわけです。
もし自宅で猫が香箱座りをしている時は、飼い主さんを信頼し緊張感が無いリラックスしている状態であると予測できます。
また、猫にとって香箱座りはとても深い眠りにつきやすい体勢だという事も研究で明らかとなっていて、安心してぐっすり眠っている時にも香箱座りの体勢が見られます。
寒い時にも香箱座りをする
リラックス状態の他にも、寒いと感じているときも手足を体の下に入れて、丸くなる事があります。
人間もあまりにも寒い時は、腕を組んだり、足を抱えて体育すわりのような体勢になったり、丸くなって暖を取ろうとしますよね。
それと同じで猫も体温を逃がさないように、温まろうとするときに、香箱座りをする時があるようです。
もし、室温が低いようであれば、少し上げてあげるなど調整してあげましょう。
体調が悪い時も香箱座りをする
詳しくは次項で解説していきますが、猫は体調がすぐれない時にも香箱座りをする事があります。
もし気になるようであれば獣医にかかるなどして、早急に対処が必要です。
どのような時がリラックス状態で、どのような時が体調不良なのか、見分けるのが難しく感じられますよね。
見分け方についても次項でご紹介していますので、参考にしてくださいね。
猫の体勢別の心理状態
香箱座り以外の、一般的によく見かける猫の体勢ごとに、心理状態をご紹介していきます!
スフィンクス座り
後ろ足を体の下にしまい前足を前に突き出したこの体勢は、やや警戒心を持って身構えている状態であると言われています。
すぐに立ち上がって走りだす事もできるため、屋外でも良くこの体勢で休む猫を見かけますね。
ただ、お腹の下に前足をしまうことが窮屈で、この座り方を好んでいる猫もいるようです。
横座り
横向きに寝転んで、前足を横に出しているこの体勢は、地面にペタッと横になっている時は警戒心はほとんどないと考えられます。
しかし、前足を少し立てて体を起こしている時などはやや警戒していると言われており、周囲の気配を感じ取ろうと敏感になっている場合もあります。
エジプト座り
上半身を起こして、前足を揃えた、いわゆる犬の「おすわり」の姿勢は、野良猫にもよく見られる体勢で、警戒心を抱いている最中と言われています。
他にも何等かの行動の途中での休憩や、何かをしようかと考えている時などにも良く見られる体勢です。
しっぽ巻き座り
上記したエジプト座りのような体勢で、しっぽを体にクルっと巻き付けた体勢。
これはここでご紹介した中で、警戒レベルでいうと一番高い体勢であり、周囲に注意を払っている状態であると言われています。
ただし、寒い時にもよくしっぽを巻き付ける猫がいるので、室温が低くないかはチェックしてあげましょう。
スコ座り
スコティッシュ・フォールドによく見られる座り方で、背中をつき、お腹を丸出しにした体勢です。
前に後ろ足を突き出した形となり、別名おじさん座りなどと呼ばれることもあります。
この体勢をしている時は、弱点であるお腹をむき出しにして、無警戒な体勢になるので、かなりリラックスしている状態だと考えられています。
猫が香箱座りして動かない時は体調が悪いって本当?見分け方は?
上記でもご紹介した通り、リラックスをしている時に香箱座りをする猫は多いので、香箱座りをしたからと言ってすぐに体調不良を疑う必要はありません。
ですが、中には体調が悪いと自分の弱さを見せないようにするためか、弱点でもあるお腹をしっかりと守れる香箱座りの体勢を取る猫もいるようです。
また、お腹や足の付け根など、痛い場所をかばって香箱座りの体勢になる場合もあります。
普段と同じ香箱座りであっても、体調不良の場合には微妙な違和感を感じる事も多いもの。
下記ではその特徴について解説していますので、あなたの猫にも当てはまっていないか?をチェックしてみてください。
普段はしない香箱座りを頻繁にする
普段は違う体勢でいるのに、ある日突然香箱座りをするようになった時は、しっかりと様子を観察してください。
特に、どこかへ行こうと立ち上がって、座ったときにまた香箱座り…と繰り返されるようであれば落ち着かない状況であることが考えられます。
また、痛い場所がある時はその部位をかばってコロコロと座り方を変える場合もあります。
どこか具合が悪いところがあると、ソワソワと動いてしまう猫も多いですので、普段の様子と比べて異変が無いか?を確認してみてくださいね。
香箱座りをしたまま動かない
香箱座りをしてから、長い時間そのままの体勢で動かない場合にも注意が必要です。
あまりの体調の悪さから動く事をせずじっと耐えている可能性もあるでしょう。
猫は弱さを見せない生き物であり、とても我慢強いです。
気が付いた時には病気が進行してしまっている場合もありますので、早めの判断が求められます。
普段の様子と比べる
普段から香箱座りで休んだり眠ったりする猫であれば、香箱座りが楽な体勢であり落ち着く体勢である可能性は高いです。
が、ある日突然香箱座りをするようになった場合には、体のどこかに異変が起きている可能性もあるでしょう。
そんな時は、普段の様子と比較する事が大切です。
ご飯を食べる時の様子や、元気の有無、普段の生活リズムや生活の様子と変わりないか?を注意深く確認してみましょう。
少しでも不安を感じる場合には、早めに獣医へかかるのがおすすめ。
何もなくてもそれだけで安心ができますし、猫がもし苦しいのであれば早めに対処してあげたいですよね。
これだけで病院に行っていいの?何を伝えれば良いの?…と迷わずに、ありのままを打ち明け問題が無いのであれば良い、と割り切って病院にかかりましょう!
まとめ
今回は、猫が香箱座りして動かない理由や体調不良の見分け方について解説をしてきましたがいかがでしたか?
香箱座りをする猫は基本的には「リラックス状態」であり、警戒心や緊張感が無いくつろぎタイムとなりますので、飼い主さんはその姿に癒されてOKです!(笑)
ただ、いつもと様子が違うと感じたり、香箱座りのまま動かないような事が続くのであれば一度獣医に診てもらった方が安心です。
他にも、起きている時に触ったり撫でたりして痛がるそぶりが無いか?を確認するのも有効です。
痛い場所に触れようとしたときに攻撃してしまう猫は多いですので、十分に注意した上で確認してみましょう!
香箱座りは猫にとって落ち着く体勢の一つであり、横になって休むよりもくつろげる猫もいますので、異常が無い場合には無理にやめさせる事なく、その可愛らしい表情やフォルムを堪能してくださいね♪