猫がいるとゴキブリが増える理由はなぜ?持ってくるって本当?について詳しく解説していきます!
「猫がいるとゴキブリがいなくなる!」という話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
しかし、逆に「猫がいるとゴキブリが増える」という話もありますし、どっちが本当なの?と混乱しますよね。
そこで今回は、猫がいるとゴキブリが増える説といなくなる説、両方の理由について解説していきます!
猫がいてもできる安全なゴキブリ対策や、猫が持ってくるという嘘であってほしい話についてもご紹介していきますので、最後までじっくりご覧くださいね♪
猫がいるとゴキブリが減るのは嘘?増える理由はなぜ?
「猫がいる家庭にはゴキブリは発生しない!」という話を聞いたことがある方は多いのでは?
実際に猫を飼い始めてからパタッとゴキブリを見る事がなくなった、という人もいるでしょう。
確かに、猫がいるとゴキブリの数が減少し、見かけなくなる場合があります。
ただ、詳しくは下記で解説していきますが、個体差があるんです。
猫によってはゴキブリが減るどころか増えてしまう場合もあります!
どういう事なのか、順番に見ていきましょう♪
猫を飼うとゴキブリが「減る」は本当!
一般的に、ゴキブリは猫を苦手としているので、猫を飼っているだけでもあまり寄り付かなくなるというのは本当です。
というのも、猫は狩りをする動物であり、外で暮らしていると小動物や昆虫を食べて生きています。
・・・つまり、家の中にいるゴキブリを食べて駆除してくれる事でゴキブリが減るというわけです。
猫の体からゴキブリを駆除するオーラやホルモンが出ているというわけではなく、猫そのものにゴキブリ除けの効果があるというわけではありません。
猫によってゴキブリが減らないケースもある?
猫は昔からネズミを退治したり、狩りの習性を活かして人間の生活に寄り添って生きてきました。
今現在室内で飼われている猫にも、狩りの習性は根強く残っているため、ゴキブリなどの獲物を見つけた時に反応する猫は多いです。
ただし、狩りに対する姿勢には個体差があり、目の前をゴキブリが歩いていたとしても全く反応しない猫もいます。
退治が得意な猫はワーキングキャットと称されており、筋肉質で下半身や肩、胸が発達している「アメリカンショートヘア」や「ラパーマ」などが挙げられます。
が、この種類の中にも狩りをしようとしない、興味を示さない猫もいますので、その場合は猫を飼っていたとしてもゴキブリは減っていかない事になります。
猫を飼ってからゴキブリが増える理由はなぜ?
上記でご紹介したように、ゴキブリを獲物として狩りをしない猫を飼っている場合はもちろん、ゴキブリが減っていく事はありません。
それどころか、環境によってはゴキブリが増えてしまう場合もあるので注意が必要なのです。
下記では猫を飼っていてゴキブリが増えてしまう理由として考えられるものを3つご紹介していきます!
現在猫を飼っていてゴキブリを見かける機会が多い方は、ぜひ注意してみてください。
キャットフードに集まってくる
市販のキャットフードには、実はゴキブリが好む成分が含まれています。
猫によっては少しずつ小分けに食べる子がいたり、好きな時に食べたい子もいますので、ドライフードをお皿に置きっぱなしにしているご家庭もあるのではないでしょうか。
その場合、キャットフードの匂いにつられてゴキブリが集まってきてしまう可能性があります。
可能な限り置き餌をせずに、食事のタイミングを決めて配膳した方が、ゴキブリ対策としては安心です。
ゴキブリの数が多い
これは考えたくもない理由ですが、猫が狩りをする以上にゴキブリが増えてしまっていると猫だけでは手に負えなくなってしまいます。
ゴキブリを1匹見つけたらそれ以上にたくさんいる、という人も多いように、立て続けにゴキブリを見かける事がありますよね。
それだけゴキブリの繁殖力と生命力は強く、次から次へと増えていくんです。
猫を1匹や数匹飼っている程度では、増え続けるゴキブリの繁殖力に勝てず、駆除しきれない状況となる場合があります。
猫が持ち帰る
家の中で飼っている猫を外へお散歩に出す場合に要注意なのがこちら。
猫が外で見つけた獲物を咥えて持って帰ってくる事は珍しくありませんよね。
どこで見つけたのか、ネズミをくわえて帰ってくる事だってあります。
同じように、外で遊んでいる中でゴキブリを見つけて咥えて帰ってくる事もあるでしょう。
この理由については下記でさらに掘り下げてご紹介していきますので、ぜひご覧ください。
猫がゴキブリを持ってくる説は本当?その時飼い主はどうする?
上記でも触れた通り、猫がゴキブリを持って帰ってくる説は「本当」です。
狩りの本能を満たすために、目の前に現れたゴキブリを仕留めているだけであって、猫に悪気はありません。
が、くわえて室内に持ち込んだゴキブリは、生きている事も多いです。
猫の口から解き放れた瞬間、物陰へダッシュ…!となるので、自宅内にゴキブリが入り込んでしまった状態になります。
人間としてはちょっと困るこの行為ですが、実は猫には可愛らしい理由があって、持ち帰ってきている事が分かっており、この理由を知ったら怒るに怒れません!(笑)
下記ではその理由について見ていきましょう♪
飼い主へのプレゼント
狩りをした獲物をくわえて持って帰ってくる一番の理由は、大好きな飼い主さんへのプレゼントです!
「いつもよくしてくれるあの人にあげよう♪喜んでくれるかな~♪」
と、持って帰ってきているというわけです(笑)
人間から見れば直視もできない嫌われ者なゴキブリも、猫にとっては獲物であり、外で生きている猫にとっては貴重な食べ物。
そんな大切なものをプレゼントしてくれるなんて、物はどうであれ気持ちは嬉しいですよね!
子供に餌をあげる親心
猫も子供のうちは狩りが下手で、上手に獲物を捕る事ができません。
そんな時、親が子供に狩りのやり方を見せて、実際に捕った獲物を与えて、教えていく事があります。
猫によっては、飼い主を狩りの出来ない子供のように思って、狩りのあり方を教えるためにとらえた獲物を持ってくる場合があるようです。
狩りの収穫を自慢したい
捕獲したものを飼い主に自慢するために持ってくる場合もあります。
「見てみて!狩り上手にできたよ!すごいでしょ!」なんて眼差しで見られたら、すごいねと言ってほめてあげたくなりますよね(笑)
猫にとって狩りは、昔から生きていくために必要な本能でしたから、そこが上手であることは称賛に値するのでしょう。
飼い主さんに褒めてもらいたい、構ってもらいたい、という気持ちが芽生えている猫ちゃんもいるかもしれませんね。
縄張りに保管したい
猫は縄張り意識の強い生き物で、自宅で飼われている猫にとっては、家が縄張りとなっています。
捕った獲物を今すぐ食べないで取っておきたい、と思った時に自分のテリトリーに置いておこうと思うのはすごく自然なことですよね。
そこで、猫はすぐに食べない獲物を縄張り(家)に持ち帰ってきたというわけです。
ここまで主な理由として4つご紹介してきましたが、いずれも可愛らしい猫の事情があって行った行為であることが分かりますよね。
中には飼い主さんを思ってした場合もありますので、ゴキブリは出来れば持ち帰ってほしくはないですが、あまり怒らないであげましょうね。
猫がゴキブリを食べても大丈夫?適切な対処法は?
ここまでご覧いただいてお分かりいただける通り、狩りをする猫であれば、ゴキブリを食べてしまう可能性は十分に考えられます。
飲み込まないとしても、噛みついてバラバラにして遊んだりする子もいます。
我々人間からすると、ゴキブリってゴミにもたかる汚い生き物…というイメージがありますが、猫が食べてしまっても大丈夫なのか?が心配になりますよね。
ゴキブリを食べてしまう事の危険性と、ゴキブリをできる限り排除する対処法を見ていきましょう!
猫がゴキブリを食べる危険性は?病気の心配はない?
ゴキブリは、衛生状態の悪い環境でも生息できる昆虫です。
普段からゴミ置き場や下水溝など不潔な場所で生活をし腐った物も食べているので、ゴキブリは様々な感染症や寄生虫を持っている場合があります。
そのゴキブリを猫が食べてしまう事により、そういった病原菌や寄生虫に猫が感染してしまう可能性があるのです。
また、家の中で殺虫剤を使った場合や、時間差で効果が現れる駆除薬を設置している場合に、駆除薬を食べたり殺虫剤が体についたゴキブリを体内に入れることで、中毒症状を引き起こす危険性があります。
こんな時は猫を連れて病院へ!
ゴキブリを食べてしまっても問題が無い事も多いですが、万が一ゴキブリを食べている所を目撃したら、
- 猫の食欲がない
- 頻繁に吐く
- 肛門付近を痒そうにしている
などの経過を注意深く観察し、異常がある場合には早めに獣医へかかりましょう。
また、回虫・条虫といった寄生虫に感染した場合、虫が便と一緒に排出されることがあります。
もし猫の便に動くものを見つけた場合は、ジッパーつきの袋に入れて動物病院に持っていくようにしましょう。
猫を飼っている家で安全なゴキブリ対策は?
出来る事なら猫が食べてしまう前にゴキブリを駆除しておきたい所ですね。
さらにいうなれば、自宅にゴキブリが入ってこないのが一番いいですので、
- 換気扇やエアコンの通気口から入らせない
- 窓や玄関の隙間を埋める
など可能な予防策を行うようにしましょう。
もし自宅の中でゴキブリに遭遇してしまった場合には、以下の6つの駆除方法があります。
駆除方法 | 安全性 | 効果 |
冷却スプレー | ○ | △ |
ゴキブリ用殺虫スプレー | △ | ○ |
食べるタイプのゴキブリ駆除剤・ベイト剤 | △ | ○ |
ゴキブリホイホイのような粘着剤 | △ | △ |
バルサンのような燻煙材 | × | ○ |
熱湯 | ○ | △ |
効果ももちろん気になる所ですが、猫の事を考えると、自然に近い化学薬品を使わない方法でゴキブリを撃退するのが望ましいでしょう。
他にも、
- キャットフードはすぐに片付ける
- 猫トイレは常にキレイにしておく
- 家の掃除をこまめに行う
- キッチンに食べかすを残さない
など、自宅を清潔にきれいに保つこともゴキブリを近寄らせないために必要な対策です。
こまめに掃除をして、人間も猫も過ごしやすい家をキープしていきましょう!
まとめ
今回は、猫がいるとゴキブリが増える理由はなぜ?持ってくるって本当?についてご覧いただきました!
結論としては「猫による」という事につきそうですね。
狩りをしない猫を飼っていてもゴキブリが減る事はありませんが、外に行かない猫を飼っている場合は持って帰ってくる心配はありません。
ただ、猫のご飯やトイレなど、掃除を怠ってしまうとゴキブリは寄ってくる…というわけです。
見つけたゴキブリをかみ砕いて吐き出してバラバラにしていた…という飼い主さんもいましたが、できる限り猫の口に入らないように対策をしていきたいですね!
可能な限り寄せ付けない生活を送りつつ、猫に安全な方法で対策を行っていきましょう!